「泣き寝入り、そのままにしてはいけない」 緊急事態宣言で東京ビッグサイトのイベント直前中止、補償求め都に署名提出

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「急な要請にご協力頂き感謝しています」

   2万7321人分の署名は18時半過ぎ、都庁の一室で東京都産業労働局の担当者に提出された。提出には日本ホビー協会の関係者と記者会見に出席した一部のメディア、都議会議員の栗下善行氏(立憲民主党)が立ち会った。

   栗下都議は、署名を通して今回の問題が知られることを望むと話す。

「この問題は深刻さの割に知られていないために、このまま見過ごされようとしているように感じます。これまでは損害があった事業者であっても、東京ビッグサイトとの関係悪化を恐れて声を挙げづらかったと思います。この署名の賛同者の中にはそういった人々もいたと思います。
この署名は、声を挙げられない事業者の方々の背を押したものだと思います。行政の窓口が見つからないまま泣き寝入りせざるを得ない人々を、そのままにしてはいけないと思います」

   東京都の担当者は署名を受け取り、「急な要請にご協力頂き感謝しています」とし、こう述べた。

「4月25日から始まる緊急事態宣言の決定が23日の夜に行われたことで、ご案内の通り都有施設などにおきまして無観客あるいはオンラインでの開催をお願いしました。無観客あるいはオンラインでの開催ができないということで、やむを得ず中止または延期のご決断をしていただいた皆様においては大変ありがたく感謝しております」

   また苦しい状況で対応したことについては、「都としましても国の制度や東京都独自の支援金等を活用しながらご対応させていただければと存じます。どうぞよろしくお願いいたします」と述べた。

   署名提出後、J-CASTニュースは東京都の担当者に、東京ビッグサイトで開催予定だったイベントに例外措置が認められなかった理由を尋ねた。東京都の担当者はこう語る。

「今休館している都立施設に加えてそれ以外の都立施設等についても、無観客の場合を除いて休館することとしていました。民間の方々にもかなり厳しい状況の中で我慢していただいており、都立施設等においては範になるような行動をしなければいけないということです」

   この都の方針に基づき民間企業にも影響が出てしまったことなどについては、「総務局総合防災部が定めた方針に従ったものであり、私が回答する立場ではありません」とした。

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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