プロ野球の巨人・炭谷銀仁朗捕手(33)の今季1号2ランが話題を集めている。
巨人は2021年6月3日、東京ドームで西武と対戦。その2回の攻撃だった。無死1塁の場面で炭谷が打席に入り、西武の先発・内海哲也(39)から今季1号となる2ランホームランをライトスタンドに叩き込んだ。
試合中に「内海の登場曲」トレンド入り
注目を集めたのは、炭谷が打席に入る際に使用した登場曲だ。炭谷が打席に向かうとドーム内には内海が巨人時代に使用していたテーマ曲が流れた。その直後、炭谷は内海の初球をライトスタンドに運び貴重な追加点をたたき出した。
18年オフ、炭谷がフリーエージェント(FA)で巨人に移籍した際、その人的補償として内海が西武に移籍。巨人投手陣の精神的支柱だった内海の人的補償での移籍は当時、球界に大きな衝撃を与えた。
この日、内海は西武に移籍後、初めて古巣相手にマウンドに上がった。そして自身の巨人時代の登場曲で打席に入った炭谷に手痛い一発を浴びた。両者の対決は野球ファンの関心を集め、ツイッターでは試合中に「内海の登場曲」がトレンド入りした。
SNSでは「内海も穏やかではいられないだろう」
炭谷が内海の登場曲を使用したことに複雑な思いを抱いたG党もいたようだ。
ツイッターでは「ドラマみたいだった」と感想をもらすファンもいたが、その一方で「見方によっては煽っていると思う」「何か違う意味で涙が出てきてしまった」「内海も穏やかではいられないだろう」などのコメントが上がった。
スポーツ各紙の報道によると、炭谷は内海の登場曲を使用した理由について試合後に説明した。炭谷はFAの経緯に触れ、自身にも色々な思いがあり内海が移籍後、東京ドームで初の先発だったこともあり試合前に球団スタッフに「1打席だけ使わせてください」と願い出たという。
試合は巨人が5回までに4点を獲得してリードを広げるも、中盤から終盤にかけてリリーフ陣が西武打線につかまり4-4の引き分けに終わった。