「厳しすぎる」「判定は妥当」 ロッテvs中日のコリジョン騒動、「微妙判定」で禍根

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   プロ野球の中日は2021年6月2日、バンテリンドームでロッテと対戦し2-2で引き分けた。

   この日の試合のクライマックスは9回表に訪れた。2点ビハインドのロッテは2死ながら2、3塁と一打同点のチャンスを迎える。打席の角中勝也(34)はツーストライクからの3球目をピッチャー返し。打球はセンターに抜けタイムリーとなった。

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ロッテ中村は執念のヘッドスライディング

   3塁走者がホームに生還すると、これに続いて2塁走者の中村奨吾(29)がホームを狙った。中村は頭からまともにホームに突っ込み、センターからの返球を受けた木下拓哉捕手(29)が頭部付近にタッチ。主審はタッチアウトを宣告した。

   ここですかさずロッテベンチが動いた。井口資仁監督(46)がリクエストを要求し、審判団によるリプレー検証が行われた。結果、コリジョンルールが適用され判定が覆り中村はセーフに。試合終了から一転、2-2の同点で試合が再開した。

   コリジョンルールは本塁での衝突を防ぐ目的で2014年に米メジャーリーグで採用され、日本では16年から採用されている。

   ルールでは、ボールを保持していない捕手が得点しようとしている走者の走路をブロックする行為を禁じており、違反したとみなされた場合、走者はセーフとなる。

竜党「コリジョン適用は厳しすぎる」

   9回のクロスプレーは、木下捕手の左足が3塁線上にあったため走路をブロックしたとみなされたようだ。その一方で、走者の中村は回り込むことなく木下に体当たりするような形でヘッドスライディングをしており、このクロスプレーを巡ってファンの間で様々な意見が飛び交った。

   ツイッターでは「コリジョン」がトレンド入りし、中日ファンからは「これでコリジョンは納得いかんわ」「コリジョンの対象外だったと思う」「コリジョン適用は厳しすぎる」など不満の声が上がり、ロッテファンからは「審判のコリジョン判定は妥当」「完全に走者の走路をふさいでいる」などの判定に同意する意見が上がった。

   試合は9回に同点に追いついたロッテがその裏を守護神・益田直也(31)がきっちり3人で抑え引き分けに持ち込んだ。セ・パ交流戦で好調を維持する中日にとっては「痛い」引き分けとなった。

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