京都府立京都スタジアム(亀岡市)で行われた東京五輪の聖火リレーで、グラウンドの芝生がコースの跡に沿って変色する騒動が起きた。
府は責任の所在について大会組織員会と協議しているとするが、組織員側は「京都府において対応していただくべき」と主張する。
「芝植え替えに500万円ほどかかる見込み」
京都での聖火リレーは、2021年5月25、26日に行われた。公道での実施を予定していたが、新型コロナウイルス対策で京都スタジアムでの無観客開催となった。
同会場は昨年1月に竣工(しゅんこう)式があったばかりの球技専用スタジアム。J2京都サンガFCの本拠地のため「サンガスタジアム by KYOCERA」とも呼ばれる。
芝生の変色をめぐっては、亀岡市の桂川孝裕市長が5月30日、「芝生が傷んでいるのは先週のオリンピック聖火リレーの時報道車の後です。この芝植え替えに500万円ほどかかる見込みです」(原文ママ)とツイートし、大きな注目を集めた。聖火リレーは2日間で計約7時間半行われ、各メディアによれば約180人が40周以上した。
京都府スポーツ振興課は31日、J-CASTニュースの取材に、修繕について「今後検討していく」と答えた。リレー方法は府と組織委員会で協議して決め、芝生の変色は予想外だったという。修繕する場合、費用は「(関係各位と)調整していく必要がある」。
亀岡市市長公室広報プロモーション課は「(府の施設のため)取材自体お受けできない立場でして...」と答えた。