「2日で睡眠3時間」の超ハードワーク 高橋留美子さんの作画スケジュールに驚きと心配の声

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   漫画家の高橋留美子さん(63)の公式ツイッターで明かされた「1日のタイムスケジュール」が驚きを呼んでいる。

   「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」「犬夜叉」「境界のRINNE」など数多のヒット作を世に送り出してきた高橋さんとはいえ、公開されたスケジュールは夜21時に作画を始め、翌日朝9時に就寝というハードワークぶり。ファンからは、驚きと心配のリプライが相次いだ。

  • 高橋留美子さんのツイッターアカウント
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「ナポレオンみたいですね」

   2021年6月1日夜のツイートで公開されたスケジュールによると、作画期間中の高橋さんは午前中にキャラクターのペン入れを行い、午後に私用や家事を済ませると夜21時から作画に取り組み、翌日朝9時頃に作画を終えると就寝。正午頃から食事や家事の時間に費やした後、16時から作画作業を再開、休憩を挟みながらも翌朝9時まで作画を続けるというもの。

   このスケジュールをそのまま受け取るなら、2日間で睡眠わずか3時間というハードワークだ。ファンからも「睡眠3時間...ナポレオンみたいですね」「すごすぎる」という驚きだけでなく「留美子先生寝てください!」と体調を気遣う反応も。

   漫画家の「職業病」といったイメージすらある睡眠不足だが、高橋さんもすでに63歳。スケジュールを見て心配になるファンの気持ちも無理はない。

「寝る」で長寿だった水木しげる・やなせたかし

   ハードワークな漫画家の中で長寿だったのが故・水木しげるさん(1922~2015)と故・やなせたかしさん(1919~2013)。2人とも長寿の秘訣に「睡眠」を挙げている。

   子どものころからよく寝る体質だったという水木さんは、どんなに忙しくても徹夜は1日までと習慣づけており、晩年も朝寝や昼寝が習慣であったという。短編マンガ「睡眠のチカラ」では徹夜自慢をする手塚治虫さんと石ノ森章太郎さんに向けて睡眠の大切さを説くシーンがある。

   漫画家としての大成は50代以降と遅咲きだったやなせさんだが、当時既に売れっ子マンガ家だった手塚さんのハードな仕事ぶりに驚愕したことを、糸井重里氏との対談記事(13年8月「ほぼ日刊イトイ新聞」掲載)で回想している。

   また高橋さんとほぼ同時期から活躍してきた秋元治さんは、スタッフの分業制を徹底、自身も徹夜をしないスケジュール管理で「こちら葛飾区亀有公園前派出所」などの長期連載を実現した、と自著「秋本治の仕事術 『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由』」で明かしている。

   睡眠は体調管理の一要素にすぎないし、前述の超人的なスケジュールでも30年以上大きな休業期間もなくマンガを描き続けてきた高橋さんには脱帽するばかりだが、当然全ての漫画家に通用するとは限らない。どのクリエイターも身体に無理をせず活躍していってほしいものだ。

(J-CASTニュース編集部 大宮 高史)

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