プロ野球の阪神は2021年6月1日、甲子園球場でオリックスと対戦し2-5で敗れた。
阪神は2点ビハインドの5回に2本のタイムリーで同点とするも、8回に遊撃手・中野拓夢(24)の失策でピンチを広げ3失点。3回には2塁手・木浪聖也(26)が平凡なゴロをトンネルするなど守備力の弱さを露呈した。
中野は今季8つ目の失策
2-2の同点で迎えた8回オリックスの攻撃だった。
1死から吉田正尚(27)がセンター前ヒットで出塁し、続く杉本裕太郎(30)の打球はゴロで三遊間に転がった。打球をキャッチした遊撃手・中野が体をひねりながら2塁へ送球。これがワンバウンドし、木浪が捕球できずセーフとなった。
今季8つ目の中野の失策で、オリックスに流れが傾いた。2死1、2塁から安達了一(33)がタイムリーを放ち、さらに2死満塁の場面で紅林弘太郎(19)が2点タイムリー。阪神にとって失策がからんでの手痛い失点となった。
3回の守備では、2塁手・木浪が平凡なゴロをトンネルする「失態」を犯した。先発・西勇輝(30)が後続をダブルプレーに打ち取り得点にはつながらなかったが、SNS上では木浪のトンネルが話題となり、虎党から「なんでもないゴロなのに」とのコメントが上がった。
阪神失策「34」に対し最少中日は「18」
この日の阪神は2つの失策を記録し、改めて守備の課題が浮き彫りになった。6月1日時点で阪神の失策は「34」でリーグワースト。最少は阪神よりも試合数が3ゲーム多い中日の「18」となっている。
8回に悪送球した中野は初回の攻撃でバントミスを犯し、無死2塁のチャンスを広げることができなかった。スポーツ各紙によると、矢野監督はバントミスと失策の中野に対して発奮を促したという。チームはこの日の黒星でセ・パ交流戦3勝4敗とした。