酒類持ち込みに野党から批判的な声が
選手村を運営する大会組織委員会の見解として示されたものだ。選手村では大会期間中にケータリングサービスの利用も可能で、これに酒類の提供が含まれ選手自身が持参することも禁止されていない。
五輪の選手村は各国代表選手らの交流の場でもあり、通常の五輪では選手同士の友情が深まるケースもみられる。今回はウイルスの感染防止という観点から選手間の交流を懸念する声もあるが、代表選手は基本的にワクチンを接種していることから選手の自主性を重んじ、厳しい制限を設けないとみられる。
選手村に酒類の持ち込みを可能とするニュースを5月31日に報じたウェブ版記事のコメント欄には不満の声が寄せられ、「五輪は特別なのか」と感情的なコメントも上がった。スポーツ各紙の報道によると、会合に出席した野党議員から批判的な声が上がったという。
また、五輪の観客と「陰性証明」を巡る問題にも注目が集まっている。各メディアが報じており、5月31日の朝日新聞デジタル版によると、政府は入場時に観客に対して1週間以内に取得した「陰性証明書」の提示を求める案を検討している。ワクチンを接種した人については接種の証明書を求めるという。
SNSでは「陰性証明書」の提示を疑問視する声が上がる。国民民主党の玉木雄一郎代表は5月31日に自身のツイッターを更新し、「これまでさんざん偽陰性や偽陽性があるとか、検査直後に感染すれば意味がないとか、マイナス点をあげつらってきたのに、全部忘れたかのように活用する姿勢が姑息」とのコメントを投稿した。