Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>
ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで話題になった最新の話題を厳選し、考察するコラムの第4回をお届けします。
今回のテーマは「宿題」です。みなさんはさっさと宿題を終わらせるタイプでしたか?親御さんから「宿題やったの?」と声をかけられ、ちょっとネガティブな感情を抱いたことがある人も多いのではないでしょうか。
「宿題」が親子関係を悪化させることがある?
先日、発達障害の特性のある子どもとその家族を中心に支援をしているユーザーの「宿題が親子関係を破壊することもある」というツイートをきっかけに、「宿題」がトレンド入り。保護者側の悩みや教員側の考え方など、様々な立場からの意見が交わされました。
<「宿題」が破壊する親子関係があることを知ってほしい。- Togetter>
ツイートを読み込んでいくと、家庭で宿題に取り組むことについては下記のような問題点が浮かび上がってきます。
(1)自主的に取り組むかどうか(保護者のサポートがどれくらい必要か)は子どもによる
みなさんの中には「宿題やりなさい!なんて言われたことないな~」という人もいるでしょう。
一方で、宿題より夢中になるものがあったり、なんとなくやりたくなかったりと、さまざまな理由で宿題へのハードルが高い子もいます。特に小学校低学年では自己管理をすることが難しいので、保護者の進捗管理がより重いものに。
<小学生の夏休みの宿題に『本を10冊以上読む』という課題が...本好きの子も宿題になるとやる気を失くすこの教育はどうなんだろう...? - Togetter>
(2)核家族化や共働き家庭が増えた影響で、保護者が子どもの宿題を見るのが昔より難しくなった
親のかわりに子どものめんどうを見てくれるおじいちゃんやおばあちゃんが近くにいない、共働きでどうしても子どもと接する時間が限られる...など社会の変化に伴う問題があり、その解決はなかなか難しそう。
「夏休みをどう乗り越えるか!?」といった子どもの長期休みについての話題も毎年のように盛り上がります。
<小学生の「夏休みの宿題」と親の関わりかた - Togetter>
(3)宿題についてどこまでを保護者の責任とするのか
家庭環境の変化を理解して宿題をなしにしたことがある先生がいれば、「宿題が出せないのは保護者に問題がある」と考える先生もおり、保護者は考え方の違う先生への対応に悩むことが多いようです。「宿題に関して誰が責任を持つのか」に結論を出すこともかなり難しいですね。
ここまで多くの人が反応したのはなぜ?
「宿題」がTwitterトレンドに入るほどツイートされたのは、下記のような理由が考えられます。
(1)自身の体験と照らし合わせてひとこと言いやすいトピックだった
「宿題」は誰しもが経験してきたことであり、子育ての経験に関係なく、子ども側の気持ちや保護者側の気持ちなど、いろいろな立場・視点からコメントしやすい話題でした。
(2)実際に悩んでいる家庭は多い
今回の件からも、子どもの宿題問題について頭を悩ませている保護者は多く見受けられます。
保護者だってアレコレ注意したいわけではないんですよね...。家庭環境や学校によって本当に様々なケースがあり、昔と現在のジェネレーションギャップも含めて、誰もがツイートしやすく、多角的な話が出てきやすかったことがトレンドとなった要因になりました。
(3)現状をアップデートしたいという問題提起は議論されやすい
宿題に限らず、「不便な現状をアップデートしたい」という話題は繰り返し議論される傾向にあります。例えば「会社でいまだにフロッピーを使っていて仕事がしづらい」といった仕事の不便な話や、「夫と家事分担できてなくてつらい...」といった家庭の不満など、よくTwitterで議論が盛り上がっているのを目にします。
なかなか解決しないからこそ何度も議論されているのですが、たくさんの声が集まることで少しずつ世の中をよくしていきたいですね。
なお、Togetterには声かけの工夫や親子で取り組んだ体験談など役立つ宿題のまとめもたくさんありますので、ぜひ見てみてください。
<「宿題やったの?」と聞くと「今やろうと思ってたのにやる気失くす」など言われるけど、言葉を変えると行動も変わるというお話 - Togetter>
<いい話 担任先生「このままじゃ、どんどんついていけなくなります!」親が子どもの宿題に一緒に取り組んで苦手な漢字を克服 - Togetter>
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした!次回もお楽しみに。