SixTONESジェシーが演じる「ジョージ2世」どんな王? 初主演舞台で話題、その生涯を振り返る

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スタンディングオベーションの発祥?

   ジョージ2世の在位は1727年から1760年まで30年以上に及んだが、父親とは不仲だったものの父に似て愛妾を多く持ち、国民からの人気は必ずしも高くなかった。むしろ美貌の王妃キャロラインの方が人気が高かったくらいである。

   ただし、内政では「君臨すれども統治せず」の議院内閣制が確立していたので安定が続いた。首相ウォルポールはジョージ2世に個人的に信頼されていたが、1741年に総選挙で敗れたため、王の引き留めを固辞して首相を辞任し、議会政治の影響力が強まった。

   文学・芸術も発展し、「ガリバー旅行記」の著者スウィフト、音楽家のヘンデルらが活躍したのもこの時代である。なおヘンデルもジョージ1世・2世と同じくドイツの生まれで、本名の「ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデル」も英語読みすると「ジョージ・フレデリック・ハンデル」になる。

   そのヘンデルが作曲した代表曲「メサイア」がジョージ2世の御前で上演された時、王が感動のあまり立ち上がって拍手を送ったことが、スタンディングオベーションの発祥という伝説があり、今回のジェシーさん主演公演にも取り入れられている。

   史実のジョージ2世が即位したのは壮年になってからだが、「スタンディングオベーション」でのジョージ2世は老人のはずの王を若いイケメン俳優のジェシーさんが演じるという設定の、コメディタッチの舞台だ。

   公演は8月3日から29日まで東京・TBS赤坂ACTシアター、9月4日から7日まで京都・京都劇場で行われる。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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