俳優の深田恭子さん(38)の活動休止の余波が止まらない。突然の休養宣言にファンからは心配の声が相次いでいるが、その一方で、ドラマ・映画界に空いた穴を誰が埋めるのか、という点にも注目が集まっている。
深田さんは1996年にデビューし、すでにそのキャリアは25年。また、近年では2019年、36歳の時に主演した「ルパンの娘」(フジテレビ系=2020年には続編)での主人公といった、「その年齢を感じさせない姿」で、「現実感に乏しい設定のドラマでもキャラがフィットする姿」が視聴者から絶賛を浴びていた。
よって、彼女の代わりを務める俳優にとってカギとなる要素は、深田さんと同年代であり、かつ、年齢不詳であり、併せて、どこか現実感に乏しく、ファンタジー性をまとっている女性俳優ということになるだろう。ただ、そう考えると、意外と候補者が見当たらないという事実に気付く。
思いのほか少ない深田さんの代役候補
深田さんが活動休止を発表した2021年5月26日以降、各メディアは深田さんが主演する予定だったフジテレビ系の7月期ドラマについて、代役やスケジュールについて調整中であると報道。その後、同ドラマの代役は俳優の比嘉愛美さんが務めることが29日に発表された。
今回のドラマでは比嘉さんが抜擢されたが、そのほか、深田さんの代わりを務められるような俳優は誰がいるだろうか。
まず、深田さんがホリプロ所属というところからして、同事務所に所属する他の女性俳優を考えてみよう。すると、年齢が近い所では綾瀬はるかさん(36)と石原さとみさん(34)がいることに気付くわけだが、この2人は深田さんの代役にはたり得ないのではないだろうか。
というのも綾瀬さんは2018年放送の「義母と娘のブルース」(TBS系)で、その「義母ぶり」を絶賛されるなど、すでに母親役としての貫禄が出始めているほか、CMでは家電のCMに出演するなど、「生活」をイメージさせるキャラクターが確立しており、ミステリアスな雰囲気の強い深田さんとはキャラが全く違い、代役たり得ないだろう。
また、石原さんは「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」「アンナチュラル」「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」といった「お仕事ドラマ」が多く、まさに「現実の存在そのもの」という印象が拭えないからだ。となると、ホリプロから代役は出てきそうにないといえる。
となると、いよいよ「弾切れ」といった感じもしてくる。
もう少し考えてみると、年齢も近く、白羽の矢が立ちそうな女性俳優に思いあたった。
そう、安達祐実さん(39)である。
深田さんと相似性を為す安達さんの属性
安達さんは1981年9月14日生まれの1981年度生まれ。そのキャリアは子役としてデビューした2歳から始まっており、2020年放送の「捨ててよ安達さん」(テレビ東京系)で主演を務めるなど、近年に至っても第一線で活躍を続ける役者である。
その安達さんの属性を考えてみると、確かに、「深田さんと同年代」であり、しかも、その「年齢不詳ぶり」が深田さんと似ており、今年の9月14日で40歳になってしまうとはいえ、まだまだ適合すると言えるのではないだろうか。
さらに言うなら、「捨ててよ安達さん」で見せた、本人役で出演、それも主演という「究極のフィクション」を見事に演じることが出来たというところからして、深田さんが漂わせる「ファンタジー性」もまとっていると言えるのではないだろうか。