「退学して幼稚園へ」自治医大教授が全学生に暴言メール 学事課「信頼関係での発言と考えている」

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厳しい寮の指針に違反して、学生25人が退寮させられる

   しかし、ツイッター上などでは、教授の行為について、「こんなメールが飛んでくるの怖すぎ」「とても良い医者を育てる環境とは思えん」などと疑問や批判も次々に出ている。

   また、自室待機期間以外でも、コロナに対応する「新生活の指針」が厳しすぎるとの声も上がっている。この指針では、入浴での私語禁止、他の部屋への立ち入り禁止などのほか、学外でも、旅行禁止、外食不可でテイクアウトのみ、カラオケ・パチンコ店禁止、自宅以外の個人宅への立ち入り禁止なども定めている。これに対し、ツイッター上で、指針に反して多くの学生が退寮させられたとの不満も出ていた。

   一方、自治医大は、卒業後に9年間へき地医療などに携わることを条件に学費を免除していることから、ツイッターでは「学生寮のストレスに負けるようでは、僻地での住み込み生活にはとても耐えられない」との指摘もあった。

   前出の同大学事課は5月28日、教授の行為について「一般的には、行き過ぎたことに思われたかもしれませんが、教員と学生の信頼関係で発言したことだと考えています」と、J-CASTニュースの取材に答えた。

   人権侵害やパワハラに当たらないかについては、コメントを避けたいとした。

   支給食については、学生食堂で作っている弁当を提供し、ハムやレタスなどが入ったランチパックもあるとして、栄養バランスは考えていると説明した。このほか、医学部の同窓会や卒業生の有志などから、食べ物の差し入れもあると付け加えた。

   自室待機期間が終われば、新生活の指針に基づいた生活に戻るが、学事課では、厳しすぎるとの声に対し、次のように理解を求めた。

「寮生活ですので、感染者が出ますと、爆発的に増えることが予想されます。また、病棟実習の授業があり、医療スタッフや患者に感染しますと、病院の機能が止まってしまいます。病院に迷惑をかけますので、少し厳しくしており、医師になる学生としての自覚を持ってほしいと思っています」

   指針のどこかに違反したとして、これまでに学生25人が退寮勧告を受け、その全員が退寮したことも明らかにした。退寮者のほとんどが大学近くに部屋を借りているといい、6か月が経って生活態度に問題がなければ再び入寮できるという。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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