「サラブレットは非常に繊細な生き物」「牧場関係者に多大な迷惑をかける」 競走馬団体が注意喚起、見学客のマナー違反相次ぎ...

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   北海道日高郡新ひだか町にある「競走馬のふるさと案内所」が、競馬のフリーマガジン「うまレター」2021年5月号に、「大好きな馬たちを思いやり、マナーを守って牧場見学を」などと訴える広告を出稿した。

   案内所は取材に「最近、ふるさと案内所を通さずに直接牧場に連絡を取って見学しようという人が増えています」と話す。

  • 競走馬のふるさと案内所のホームページ
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  • 「うまレター」に掲載された広告
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直接牧場にコンタクトを取る人が増えている

   競走馬のふるさと案内所は、公益社団法人日本軽種馬協会が設置している。繋養している馬の見学情報や観光案内を発信する。新ひだか町の案内所の他に、本州・北海道・南九州に支所を持つ。

   広告では「大好きな馬たちを思いやり、マナーを守って牧場見学を」と切り出し、

「観光を目的として営まれているわけではありません。ファンの突然の訪問は日常の仕事の妨げとなり、牧場関係者に多大な迷惑をかけることになってしまいます」
「サラブレットは非常に繊細な生き物です。見学者の勝手な行動によって起きた事故やトラブルが、重大な責任問題につながるケースがあることを心に留めておいてください」

などと理由を説明している。

   案内所の担当者は5月27日、J-CASTニュースの取材に「最近、ふるさと案内所を通さずに直接牧場に連絡を取って見学しようという人が増えています」と話す。

   従前から牧場見学を希望する場合は必ず案内所に連絡してほしいと呼びかけているという。牧場の業務は見学者対応だけではなく、業務に差し障るためだ。

   馬の出産シーズンはおおむね2月から6月にかけてだが、この時期は牧場が忙しいだけでなく、衛生面でも外部から見学者を受け入れることは問題があるそうだ。仔馬・母馬ともに健康に留意しなければならない時期であり、高価なサラブレッドのために細心の注意が払われている。担当者は「見学ルールの徹底をお願いします」と強調した。

タイキシャトルやウイニングチケットはたてがみが切られる

   過去にも引退馬をめぐるトラブルが発生している。

   2019年9月に北海道日高町の牧場で繋養している引退馬タイキシャトルとローズキングダムの、浦河町の牧場ではウイニングチケットとビワハヤヒデのたてがみが切られる事件が発生し、ウイニングチケットのたてがみがフリマアプリ「メルカリ」に出品されていた。

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