高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
ワクチン1回目を受けてきた 大規模接種センターの予約から接種終了までをお届けする

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今のペースなら、2ヶ月後には100人当たり40回程度の接種回数に

   大規模接種開始で、日本のワクチン接種が加速し、これで1日60万人程度が可能だ。5月24日現在で、ワクチン接種回数は100人当たり7.5回だが、今のペースなら、2ヶ月後に40回程度になる。

   G7諸国の場合、これまで、ワクチン接種が新型コロナ感染率の改善に堅調に貢献してきた。新たな波が来ないと、40回接種時の新規感染率は当初ピークの75~90%減程度になる。新たな波が来ても25~50%減程度だ。

   これを単純に日本に当てはめると、新規感染者数の直近ピーク時は5月10日前後の100万人あたり約50人(全国で約6000人)であるので、新たな波が来ないと、100万人当たり約5~12人(全国で約600~1500人)になるだろう。

   もし新たな波が来ても、100万人当たり約25~38人(全国で約3000~4500人)だろう。新たな波が来ないと劇的な改善になり、もし新たな波が来ても、いったんは多少悪化するが、2ヶ月後には今より悪くはならないだろう。

   このレベルであれば、今回引き上げられた米国の日本への渡航警戒レベルも解除されているだろう。仮に新規感染者の数は改善が少なくても、重症患者の数はかなり減少するだろう。

   いずれにしても、ワクチンが今のペースでスムーズに接種できれば、五輪も景気回復も大いに期待できる。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長
1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。


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