ワクチン予約「架空入力」問題、各紙はどう論じたか 朝日「抗議は筋違い」産経「報道の自由に値しない」

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毎日社説は「架空入力」スルー、朝日は「記事には公益性があり、抗議は筋違い」

   予約システムの問題に言及しつつ、取材手法の是非には触れない社説もある。日経新聞は5月24日付の社説で、次のように指摘している。

「17日の予約開始日に架空の番号を入力しても予約できることがわかった。アクセスが集中してもシステムに負荷のかからない方法を採用したようだ。ならば、前もって『簡易型』であることを説明しておくべきだった」

   毎日新聞は5月25日付の社説で、架空入力問題が起きてから初めてワクチン接種について取り上げた。大規模接種会場での接種がスタートしたことに触れて

「二重予約も起こりえる。キャンセル分を無駄にせず有効活用する手立てを講じることが大切だ。その方法を住民に公表し、理解を得ておくことも求められる」

と論じたが、架空予約や取材のあり方には言及していない。朝日新聞は5月25日付の社説で、防衛省の抗議を批判した。

「取材過程における予約は真偽を確認するためで、その後キャンセルしたことから、希望者の機会を奪うようなものでもなかった。誰でも予約できるシステムの問題点を指摘した記事には公益性があり、抗議は筋違いだ」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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