プロ野球のセ・パ交流戦が2021年5月25日に各地で開幕した。
バンテリンドームで行われた中日対ソフトバンク戦では、3回裏のクロスプレーが話題を集めている。
0-0で迎えた3回、中日の攻撃の場面だった。1死から大島洋平(35)が四球を選んで出塁。続く三ツ俣大樹(29)がライト前に運び1死1、3塁とチャンスを広げた。
中日リクエストも判定覆らず...
先制のチャンスで打席に入ったのは3番・福田永将(32)だ。福田は4球目のストレートをたたき打球は1塁手の横を抜けてゴロでライトオーバー。3塁走者の大島がホームに生還し先制すると、1塁走者の三ツ俣が果敢にホームを狙った。
福田の打球を処理したライト柳田悠岐(32)が中継に入った2塁手・周東佑京(25)に返球し、周東はすかさずバックホームした。三ツ俣はヘッドスライディングでホームに飛び込み、捕手の甲斐拓也(28)が追いタッチ。三ツ俣は両腕を広げて「セーフ」をアピールするも判定はアウトとなった。
この判定を巡りすかさずベンチが動いた。中日・与田剛監督(55)がリクエストし、リプレー検証が行われた。約2分の検証で審判団が下した判定は再び「アウト」。中日はリクエスト失敗となった。
竜党「勝ったから良かったけど...」
このクロスプレーはタイミング的には微妙だったものの、映像の角度によっては甲斐のタッチが三ツ俣の背中に届いていないようにも見えたため、プレー直後にSNS上で大きな反響を呼んだ。
ツイッターでは試合中に「空タッチ」がトレンド入りし、様々なコメントが寄せられた。
甲斐捕手のタッチを巡っては、「完全に空タッチ」「何のためのリプレー検証なんだ?」「勝ったから良かったけど...」など竜党から不満の声が上がる一方で、「あの1点が勝負に関係なくて良かった」「三ツ俣は好走塁でした」との声が上がった。
結局、試合は中日先発・柳裕也(27)がソフトバンク打線を7回6安打無失点に抑え、福敬登(28)、又吉克樹(30)と繋いで完封リレー。交流戦の開幕を完封勝利で飾る好スタートを切った。