月が「赤く見える」理由
5月26日の皆既月食は、「レッドスーパームーン」とも呼ばれる。もともとスーパームーンにあたる上に、地球の影に入った月が赤く見えることからこう呼ばれる。なぜ赤く見えるかというと、国立天文台のウェブサイトによれば、太陽光が地球の大気によって屈折すると、波長の短い光は拡散されてしまうが、波長の長い赤い光が地球を通過して月に降り注ぐ。地球の影に入った月は、地球の大気を通過した赤い光を多く浴びるため、皆既月食の時の月は赤く見えるというわけだ。
5月26日の次に皆既月食が日本で観測できるのは2022年11月8日だが、スーパームーンと重なる皆既月食は2033年10月8日である。次の「スーパーレッドムーン」が日本で観測できるのは12年後という貴重な機会だ。