「女性差別や多様性を否定する意図は全くございません」
これに対し、傑作集の企画段階から協力している雑誌「フリースタイル」の吉田保編集長が、ツイッターで説明に追われている。
吉田編集長は、どこかに線引きが必要だったため、今回は、少年、青年漫画に絞ったと説明した。また、女性漫画家の短編は入れてあるとした。さらに、連作短編や東海林さだお氏のような「大人漫画」、「四コマ、一コマ漫画」は入れていないとし、「漫画全集の初の試みなので、至らぬ点も多々あるかと思いますが、お許しください」と理解を求めている。
少女漫画が除外されていることについて、小学館の広報室は5月25日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。
「少年漫画誌、青年漫画誌の経験の長い編集者が企画し、選者についてもその人脈でお願いしたため、今回は少女漫画を対象とすることができませんでしたが、収載している作品は傑作揃いと考えています。女性作家の作品も収載しており、女性差別や多様性を否定する意図は全くございません」
また、今後は、少女漫画傑作選の刊行についても検討していることを明らかにした。
ネット上でタイトルなどに異論が出ていることに対しては、「『少年・青年漫画の傑作選』であることを何らかの形で明示することも考えます」とした。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)