小学館が2021年6月30日に発売予定の「日本短編漫画傑作集」について、少女漫画が除外されているのにこの名前はおかしいと、ツイッター上で疑問の声も出ている。
選者6人が全員男性であることにも、異論が多いようだ。どのような意図で企画したのか、小学館に取材した。
選者6人が全員男性であることにも、異論が多く
傑作集は、全6巻あり、年代ごとに選び抜いた漫画短編が編集されている。例えば、第1巻は1960年代を中心に354ページを割き、手塚治虫、白土三平、平田弘史ら各氏の名作を収録した。1~3巻は6月30日、4~6巻は7月30日に発売を予定しており、価格はいずれも1680円(税込)。
選者には、いしかわじゅん、江口寿史、呉智英、中野晴行、村上知彦、山上たつひこの6氏(五十音順)と、漫画界の大御所の名前がずらりと並ぶ。小学館のコミック情報サイトでは、「一筋縄ではいかない選者達がこれでもかと選んだ短編達。他ではなかなか見られない異本の漫画の多様性をお楽しみください」と傑作集をPRしていた。
ところが、その概要が明らかになると、ツイッター上などでは、5月23日ごろから、タイトルなどを巡って疑問の声が書き込まれるようになった。
「オールジャンルなはずなのになんで当たり前のように少女漫画は除外されてるのか」
「だったら『日本少年・青年短編漫画傑作集』とか『日本短編漫画傑作集少年・青年漫画編』とかにすればいい」
「女性向け作品文化排除のもとに編まれる傑作集...」
「選者が全員男性って意味わからん!!」
少女漫画が除外されていることに、同業の漫画家らからも、異論が出ている。