厚労省「免疫力を下げるという話は聞いたことがない」
前の校長がマスク不要を唱えたことについて、日光市教委の学校教育課は5月24日、取材にこう答えた。
「我々は、文科省が示した学校の衛生管理マニュアルに応じており、基本的にマスク着用などの感染対策を学校に指導しています。現在の校長も、そう指導していると聞いています。前の校長がどのような流れで書いたか、本人に聞いていませんので、国の方針に沿っているのかは分かりかねます」
学校サイトは、これまで確認しておらず、マスク不要などの考え方は、今回初めて知ったという。
卒業式をノーマスクで挙行したことについては、「文科省の方針に基づいて、着用をお願いしています。人と人との距離を取られたのかもしれませんが、事実関係を確認していませんので、お答えしかねます」と話した。
条件付きのマスク不要などについて、厚労省の結核感染症課は24日、次のように取材に答えた。
「何を参考にしたのか分かりませんが、特段そのような方針は出していないと思います。マスクが免疫力を下げるという話は聞いたことがありません。高炭酸ガス症は、健康な人がマスクをしただけでなるとは考えづらいです。その症状になると、癌の原因にもなるという話も聞かないですね」
文科省の健康教育食育課は同日、取材にこう話した。
「衛生管理マニュアルを学校に示しており、人と人との距離が取れないときはマスク着用が基本になります。前の校長がどんな趣旨で書いたか分かりませんので、その是非は判断できないです。卒業式についても、どんな状況だったのか分かりませんので、個別の活動についてそのいい悪いは言っていません」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)