「出来たら返してあげてください。こっそりで大丈夫です」――東京都葛飾区にある亀有香取神社が、境内にあった石製の亀の行方が分からなくなったとして、このように呼びかけている。
呼びかけは2021年5月23日、同神社のツイッターと公式サイトに掲載された。ツイッターでは24日17時時点で6万件以上リツイートされるなど、大きな注目を集めている。何があったのか、J-CASTニュースが取材した。
「神主の数少ない友達」
亀有香取神社は、境内にパティスリーがあることでたびたびテレビや雑誌などでも取り上げられたことがある神社だ。境内には石で作った亀が複数置かれていたが、そのうちの「2匹」がいなくなった。
話題になった呼びかけは次の通り。
「神社で名前を付けて可愛がっていた石の亀さん『ノブナガ』『ミツヒデ』がいなくなってしまいました。
神主の数少ない友達なので、出来たら返してあげてください。こっそりで大丈夫です、よろしくお願い申し上げます」
神社側は、石の亀を誰かが持って行った、と見ているようだ。こうした呼びかけには、石の亀を抱きかかえた神職の写真もそえられていた。
J-CASTニュースが5月24日、亀有香取神社の担当者に話を聞くと、
「2~3年前に近所の石材屋さんからの奉納で境内においていました。持ち運べないほど大きい亀から小さい亀まで10匹がいて、ノブナガは手水舎にミツヒデは賽銭箱にいました」
という。
呼びかけを公表した経緯について「ミツヒデが半月前に、ノブナガが3日前に相次いでいなくなってしまいましたので...」と明かした。
警察に届け出る予定はあるのかと尋ねると、「(届け出る予定は)ありません。こっそりでもいいので、気長に帰ってくるのを待ちます」と答えた。