「タイタニック」地上波放送なぜ盛り上がった? 過去の名作がバズる「4つの理由」とは

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Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>

   ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているトゥギャッター株式会社の編集部スタッフがTwitterで話題になった最新の話題を厳選し、考察するコラムの第3回をお届けします。

   今回のテーマは「名作すぎて逆に観てない映画、観るとバズる説」です。

   先日放送された『タイタニック』、Twitterで実況がものすごく盛り上がりました。その理由をTogetter編集部が解き明かします。

  • 名作への「初見の感想」がバズる理由
    名作への「初見の感想」がバズる理由
  • 名作への「初見の感想」がバズる理由

ロマンス映画の金字塔『タイタニック』のテレビ放送に意外な反応が

   先日、「金曜ロードショー」(日本テレビ系)で13年ぶりに地上波放送された『タイタニック』。生まれて初めて観る!という人もたくさんいたようですが、「タイタニックは知ってたけど実話を元にしているとは知らなかった」という人のツイートが話題に。

<「自分でもびっくりしてる」映画『タイタニック』が実話ベースだということを今まで知らなかった - Togetter>

   自分の子どもの頃に人気を博した作品であれば、「観たことはあるけど詳しいことまでは認識していなかった」ということがあるかもしれません。

   実はこんな感じで、「過去の名作を改めて観賞する」という行為にはバズが潜んでいます。これまでTogetterでバズったまとめの中にも、名作への新鮮な反応を扱ったものが多数あります。

BTTFを初めて観た人、エヴァを初めて観た人

   2020年6月、同じく金曜ロードショーで放送された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。こちらも15年ぶりの地上波放送で、初見の人たちの感想がTwitterに溢れかえりました。

<金曜ロードショーで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を初めて観た人の感想 - Togetter>

   また、直近では今年3月に公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を受けて、同シリーズが誕生したころはまだ生まれていなかった人たちが初めて過去作を視聴し、次々に悲鳴を上げていく様子が観測されました。

<令和になってからエヴァンゲリオンに触れた初見感想 - Togetter>

   このように、「名作を改めて鑑賞する」行為は決して平凡なものではなく、特に「初見の感想」は、その作品をすでに知っている人にとって凄まじい引力を持っていることが分かります。

初見の感想がバズる理由

   では、なぜみんな「初見の感想」が大好きなんでしょうか。これまで作られたまとめとその反応をもとに、4つの理由を分析してみました。

(1)新鮮な目線がおもしろい

   多くの人に観られ、たくさん語られたことのある作品であればあるほど、「手垢のついていない感想」は貴重なもの。不朽の名作をイマドキの若者が新鮮に解釈するなど、時間を経ているからこそ得られる発見で新たな魅力に気づくことがあります。

(2)「ミリしら」的な認識のズレが化学反応を起こす

   「ミリしら」とは「1ミリも知らない」の略。Twitterでは、知らない作品のキャラクター情報をおもしろおかしく推測する遊びの意味で使われています。

<鬼滅の刃ミリしらを作ってからアニメ見たらめちゃくちゃ面白かった話 - Togetter>

   このように「内容を知らない人が断片的な情報だけで推測すること」そのものがコンテンツになりうるのですが、名作は名作ゆえに観たことがなくてもそれなりに情報が入ってくるもの。

   その結果、「見たことないんだけど、なんとなく知っている」という状態が発生し、さらに他の作品と混ざったり勘違いをしたりして脳内で「実際には存在しない作品」が勝手にできあがることも。その状態の人が本当の作品を観た時の反応は、他では味わうことができないおもしろさがあります。

(3)「衝撃の展開」への反応が楽しめる

   初見の新鮮な悲鳴はオタクの養分。序盤はほのぼのとした雰囲気だったのに途中からハードなシリアス展開になる作品や、驚きのどんでん返しが待っている作品などは、すでに観て展開を知っている人たちにとっては初見の反応をほくそ笑みながら見物する楽しみがあります。

(4)「良かった!」でも「悪かった!」でも話が膨らむ

   名作すぎると「この監督はあの作品と同じ人で......」「アングルが......」「演出が......」といった技巧的な話や、あるいは「アカデミー賞受賞して......」「実は作品の背景にはこんな苦労が......」といった本編とはあまり関係のない話に発展しがちで、シンプルに「おもしろいかおもしろくないか」といった次元で語る機会が少なくなります。

   初見の人はそんなことお構いなしに「おもしろかったー!」とか「全然つまらなかった!」とか言ってくれるので、改めて新鮮な気持ちで語ったり議論をしたりできるのです。

<『パラサイト』を初めて観た人の感想まとめ - Togetter>

初見感想は誰でもバズれるチャンス

   もしこの記事を読んでいる人の中に「バズりたいけど特別なことをしないとバズれないわ......」と悩んでいる方がいたら、まずは有名だけど未見の作品を観て、新鮮な感想をツイートしてみるのはどうでしょう?奇をてらう必要はありません。思ったことをそのまま書けば、それだけで作品のファンにとっては新鮮なおもしろいツイートになりますよ。

   そして、それをぜひTogetterにまとめてみてください!ツイートだけするより何倍もの反応がもらえますよ...きっと。

   以上、「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした!次回もお楽しみに。

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