「ノウハウは開催しないと蓄積できない」 ウィズコロナの同人誌即売会、模索した赤ブーブー通信社に聞く

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感染症対策を講じた同人誌即売会は各所の協力を得て実現した

   2020年春以降は新型コロナウイルス感染症が拡大した影響で、同人誌即売会の開催が減少している。そんな中、赤ブーブー通信社はいち早くイベントの再開を決断した。

   ――赤ブーブー通信社はいつから同人誌即売会を再開しましたか。

「去年の7月、大阪で再開しました。大阪観光局の方々と話をして、指導を受けながら実施しました。当時は同人業界のガイドラインもなかったので、観光局のガイドラインの説明を受けて、イベントにも当てはまるものを適用していきました。また参加者らの懸念点は、一つ一つ会場側とも相談し対応を決めていきました」

   ――大阪の会場は「インテックス大阪」、以前から使用されているところですよね。

「そうです、もう長い付き合いですね。感染症対策などは、そういったこれまでの付き合いや関係性に助けられました。同人誌印所さんのフットワークの軽さやスピード感にも力を貸していただきました。例えば急に必要となった机上スペース中央を遮蔽する衝立は、大陽出版という印刷会社さんにお願いしています」

   ――ウィズコロナの同人誌即売会としてはどのような取り組みを行いましたか。

「ツイッター上でも話題になりますが、手洗い場やアルコール消毒を設けております。しかし一番重要なのは、イベントを分割・分散させて開催していくことです。イベントを分割して小さくすれば、感染症対策の効果も高くなると思います。
しかし、経営的にはすさまじいリスクを背負うことになります。同人誌即売会はイベント規模が小さくなれば、サークル参加費・入場料が安くなります。しかし入場者数の制限があり、コロナ対策に伴って人件費や資材費・会場費が大きく変わらない状態のなかで、規模縮小にあわせて参加費は安くしなくてはいけない。単に分割すればいいわけではありません。
だから僕らは1年間、単価が高くてもイベントに来場してもらえるウィズコロナのイベント体制を模索しました」
赤ブーブー通信社が実施する主な感染症対策(赤ブーブー通信社提供画像)
赤ブーブー通信社が実施する主な感染症対策(赤ブーブー通信社提供画像)
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