バラエティ番組「アメトーーク」(テレビ朝日系)の2021年5月20日放送回に、お笑いタレントのハリウッドザコシショウさんが出演し、破天荒な芸風からは想像できないような「誠実な」一面をのぞかせ、視聴者から反響を呼んでいる。
長い下積みの経験が審美眼を養った?
ザコシさんといえば、2002年にコンビを解散し、ピン芸人として活動を開始。2007年にはネタ番組「あらびき団」(TBS系)で「キング・オブ・あらびき」と称されるほど最多出演を果たし、数多くの舞台を経験した結果、2016年に開催されたピン芸人No.1を決める大会「R-1グランプリ」(フジテレビ系)で見事優勝。今年の「R-1」では審査員を務め、その確かな審美眼は大きな話題を呼んだ。
アメトーークでは、芸能事務所「ソニー・ミュージックアーティスツ」に所属する「ソニー芸人」のくくりで、お笑いコンビ「バイきんぐ」や、ピン芸人のAMEMIYAさんらとともに出演したザコシさん。当時、ロックバンドをやめて芸人に転向しようか悩んでいたAMEMIYAさんが、ザコシさんに相談すると「ウチに来いよ。俺が入れてやる」と頼もしくリードしてくれた過去を告白する。
さらに、昨年行われた漫才師No.1を決める大会「M-1グランプリ」で爪痕を残し、ブレークしたお笑いコンビ「錦鯉」がネタの方向性に迷っていた頃、ツッコミ担当の渡辺隆さんから相談を受けたザコシさんは「台本なんか作っちゃダメだ。(ボケ担当の)長谷川はバカなんだから、バカを前面に押し出したネタをした方がいい。出だしからデケェ声ださせろ」とアドバイス。それに従って、「最初に大声で『こんにちは』と挨拶させたら、めちゃくちゃウケた」と的確な進言を振り返るのだった。
ほかにも、ピン芸人のアキラ100%さんを命名したのがザコシさんであることや、「バイきんぐ」西村瑞樹さんが「自分が『キングオブコント』優勝したときは泣いてないですけど、ザコシさんが(「R-1」で)優勝したときは号泣しましたね。あまりにも嬉しすぎて」と人望の厚さがわかるエピソードも。
2004年に発足されたソニーのお笑い部門の黎明(れいめい)期から支え、多くの芸人から慕われていることが存分に伝わる内容に、視聴者からは
「ザコシ面白いし元々すきだったけど今日の『アメトーーク』で人柄の良さ知ってめっちゃすきになった」
「イロモノながら親分肌で相談役のザコシ」
「ザコシの器のデカさとみんなから尊敬され相談され解決に向かわされるパワースポット的人物だと言うことを知りました」
「ザコシって結構他の芸人さんの相談受けてて人望あるんだなぁって思いました」「今まで見た中で1番まともなザコシだったな」
などと、芸風に似合わず誠実で優しい一面に反響があがっている。