菊池も、長野も、誠也もいない... 交流戦どう乗り切れば?広島「コロナ離脱」の絶望感

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   プロ野球の広島が緊急事態に直面している。

   広島は2021年5月21日、新型コロナウイルスの陽性判定を受けた選手らを発表した。球団の公式サイトによると、新たに陽性判定が判明したのは鈴木誠也(26)、長野久義(36)石原貴規(23)、羽月隆太郎(21)、大盛穂(25)、朝山東洋コーチ(44)とチームスタッフの計7人。現在のところ全員が無症状で管轄保健所の指示により自宅で療養している。

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18日には大量8選手を入れ替えるも...

   広島に再び激震が走った。

   広島は5月17日に菊池涼介(31)、小園海斗(20)、正随優弥(25)の3選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことを発表。球団によると、菊池は39.8度の熱があり、検査を受けた結果、陽性が確認されたという。陽性判定を受けた小園、正随はともに無症状で体調に異常はなく、自宅で待機している。

   菊池、小園、正随の陽性判定を受け、チームは大幅な選手の入れ替えを行った。

   18日の公示では、この3人に加えて球団が独自の判断で隔離した5選手(磯村嘉孝、石原貴規、松山竜平、西川龍馬、大盛穂)計8人の出場登録選手を抹消。代わりに8人の野手(野間峻祥、白浜裕太、中村奨成、三好匠、矢野雅哉、林晃汰、メヒア、宇草孔基)を昇格させた。そして、わずか3日後に再びチームの主力が陽性判定を受けた。

若手台頭も厳しい状況変わらず

   18日の巨人戦では、昇格したばかりの林、宇草がスタメンに名を連ね、菊池の代わりにベテラン田中広輔(31)が1番に入った。翌19日には長野が今季初めて先発で3番に入り、中村がプロ入り後初の先発マスクをかぶり投手をリード。緊急事態のなか、チームは巨人に10-2と大勝した。

   今季絶好調の菊池と成長著しい小園を欠き、さらにチームの主砲・鈴木までもが戦線を離脱する。「2番・センター」に定着しつつあった羽月、代打の切り札であるベテラン長野の離脱も大きな痛手となる。

   5月に入ってからは主に1番・菊池、2番・羽月、3番・鈴木のオーダーが組まれていた。4番には西川、松山、鈴木が入れ替わるようにして入っていたが、松山、西川は球団独自の判断によって隔離となり登録抹消。1番から4番までを任されていた主力選手がごっそり抜けることになる。

21日公示で鈴木、長野、羽月を抹消

   選手の大量離脱を受けて広島はこの日、本拠地マツダスタジアムで予定していた21日からの阪神3連戦の延期を発表。25日からは序盤戦の大きなヤマ場となるセ・パ交流戦が開幕し、広島は25日から西武と3連戦、28日からはロッテとの3連戦を予定しているがいずれも開催は不透明だ。

   広島は21日の公示で鈴木、長野、羽月の3選手を「感染拡大防止特例2021」の対象選手として出場選手登録を抹消。この日の登録選手はいなかったが、交流戦に向けて2軍からの「補強」は必須だ。交流戦では大幅な戦力ダウンは避けられず総力戦となるだろう。この緊急事態を指揮官はいかにして乗り切るか。佐々岡カープが正念場を迎えている。

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