「調査報道的に確認して報道するというのは当然のこと」
枝野氏は8年半ぶりの著書「枝野ビジョン」(文春新書)の出版を記念して5月19日に開いた記者会見でも、安倍氏がツイートしたことに関する質問に答える形で、前日と同様の見解を繰り返した。具体的には、
「取材方法についての色々なご意見はありうるのかもしれないが、少なくとも、欠陥と言われても仕方がないようなシステムで予約を始めたということは間違いないし、しかも、それを事前に知っていたという報道もある」
などと指摘。本来ならば防衛省が先に欠陥について情報公開するべきで、問題点を指摘する手法は「当然のこと」とした。
「だとしたら『こういう問題はありますが、時間が足りないから、やります』と、先に自分から示しておくのは当たり前だし、そうでないならば『こういう問題があるよ』というのを報道機関が一種の調査報道的に確認して報道するというのは当然のことで、報道機関を責める、しかも、まさに欠陥と言われても仕方がないシステムを作った当事者が言うというのは、見苦しい責任転嫁だと思っている」
立憲の安住淳国対委員長は5月19日朝、野党3党(立憲、国民、共産)で防衛省の担当者を呼んで事情を聴く考えを明らかにし、
「抗議よりも『穴を見つけていただいてありがとうございます』じゃないのか」
「毎日、朝日に抗議した防衛省に対して抗議をしたいという気持ち」
などと述べている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)