講談社が医療相談サービスを導入したワケ 時間のない漫画家に「健康な状態で連載を」

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   漫画家が無料で医療相談を受けられるようになるサービスを、講談社(東京都文京区)が導入した。同社コミック媒体に寄稿する漫画家とその家族、アシスタントらが対象となる。

   Mediplat(東京都中央区)による産業保健支援サービス「first call」と連携。一般内科や小児科、産婦人科、精神科など全12科目の専門医に、健康上の不安などを相談できるfirst callの「オンライン医療相談サービス」が利用できるようになる。

   J-CASTニュースは講談社に、サービスを導入した狙いなどを取材した。

  • 漫画家が医療相談を受けられるようになる
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漫画家は医者にかかる時間を取りにくい

   講談社の担当者はこのサービスを導入した理由について、「漫画家さんたちに健康な状態で連載をしていただくため、できるだけ気軽かつ初期的に専門家による医療相談を受けられるようにしたいと思いました」と述べる。

   各自の作業スタイルにもよるが、締め切り前や仕事が立てこんでしまった際に生活時間が不規則になってしまう漫画家は少なくない。こうした漫画家たちが、医者にかかるなどの十分な時間的余裕を取りにくいことを課題と考えていたという。

   そこで実際にさまざまなサービスを調査したり使ってみたりした結果、チャットやオンラインで気軽に相談できること、対応している診療科目の多さが決め手となり、「first call」を導入したとのことだった。

   サービス利用料は講談社が負担する。サービスを利用できるのは漫画家のみだが、漫画家が自身の家族やアシスタントの症状を代わりに相談することも可能とのこと。

「今のところはこの制度を利用していただけるように尽力しつつ、現場から上がった声、漫画家さんからの反応を見ながら、広がっていけばいいなと願っています」(担当者)

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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