「牧場に過度なご負担をかけることは厳に謹んでください」
協会は5月18日、「ナイスネイチャバースデードネーションを終えて」と題したお知らせを公開した。代表の沼田さんは、「思いがけず多くの方からたくさんのご寄付をいただき、ありがとうございました」と寄付について感謝すると同時に、多くの人々に引退馬の現状を知ってもらえたことをありがたく受け止めているとした。
寄付の使用用途については、収納代行会社への手数料を差し引いた3149万円のうち、約30パーセントにあたる945万円は繁殖馬を終の棲家へ繋ぐ為の資金が不足した場合に備えてプールするという。また引き取った馬を長距離輸送するのが困難だった時に備え、当初予定していたホーストラスト(引退した馬が暮らす施設)以外に預託する際のプール資金としての積み立ても行う予定とのことだ。協会の会計とは切り離して管理され、馬の引き取り状況に則して随時、出納状況を開示するとしている。
また引退馬が暮らす牧場を見学する際の注意事項も公開された。新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐために、ナイスネイチャのいる渡辺牧場など見学できない牧場もあるという。また少人数で経営している牧場も多いとして、牧場に過度な負担をかけることは控えるよう呼びかけた。
「見学できるのは牧場側のご厚意によるものです。皆さんが気持ち良く見学できるよう必ず守っていただきたく、多くの牧場はご家族や少人数で経営されていますので、電話などでの問い合わせを含め、牧場に過度なご負担をかけることは厳に謹んでくださいますよう、重ねてご理解とご協力をお願いいたします」
この度は「ナイスネイチャ33歳のバースデードネーション」に多くのご支援を賜り、誠にありがとうございました。
— 引退馬協会 (@rhainfo) May 18, 2021
代表理事の沼田より皆さまへの御礼と今後の方針についてお知らせいたしますので、ぜひご一読くださいますよう、お願いいたします。https://t.co/xyFCnnRavi