インターネット通販大手「楽天」の独自配送サービス「楽天エクスプレス」が、2021年5月末で終了することが同社への取材で分かった。
7月には日本郵政と新会社
楽天エクスプレスは、ネット通販「楽天市場」で販売する一部商品の配送などを担っている。37都道府県に営業所を展開し、2020年度第3四半期決算では、人口カバー率が約63.5%に達したと発表していた。
楽天広報は5月18日、J-CASTニュースの取材に「今般、事業を取り巻く市場環境の変化等を総合的に判断し、Rakuten EXPRESSのサービス終了を正式に決定いたしました」と終了理由を説明する。
業務委託をしていた運送会社には今月から案内しているといい、「当社では業務委託先への個別説明を開始しており、業務委託先の意向も充分に伺いながら各社の事情を踏まえ、契約や法令、商慣習等に則り真摯に対応してまいります。これまでの業務委託先の皆様からの当該サービスへのご協力には、心より感謝しております」と答えた。
楽天は今年3月に日本郵政と業務提携し、7月に合弁会社「JP楽天ロジスティクス」の設立を予定する。共同での物流拠点・配送システム構築など宅配事業の強化につなげる狙いだ。同社は「(配達員と生活者を結ぶ)ラストワンマイル配送の今後の戦略については、7月に共同で設立する新会社を通じて取り組んでまいります」とした。