事務所「本人がコメントすることは現状ではありません」
コロナ対策の強化について、GACKTさんは、「これ世界的な仕掛けがありますよね。誰が得してるかって話なんですけどね」として、次のように自らの見解を示した。
「この10年間ずっと赤字だったアメリカを支えるファイザー製薬は、今年3兆円の黒字化に成功しましたと。すごい話ですね。まあ、だいたい10年も赤字だったっていうのが、さらにすごい話なんですけどね。闇深いですねえ」
こうしたライブ配信に対し、ファンからはGACKTさんがコロナへの見解を示したことに感謝する声も出た。一方、ツイッターやネット掲示板などでは、GACKTさんが一部で主張されているコロナ陰謀論に加担しているのではないかと疑問や批判も相次いでいる。
厚労省の結核感染症課は5月17日、J-CASTニュースの取材に対し、コロナを巡る事実関係について説明した。
それによると、コロナが2類に近い取り扱いを受けたのは最初だけで、2020年2月には1類近くになり、同3月には新型インフルエンザ等感染症に近くなっていた。そして、21年2月の法改正で指定感染症ではなくなり、新型インフルエンザ等感染症になっている。
「風邪は、どれにも当たりませんので、コロナは、風邪とは全然違う取り扱いになります。コロナは、通常のインフルエンザよりもリスクが高いです。かかった人が少ないため、抗体を持っておらず、重症化して亡くなる人も多く出てきますから」
GACKTさんは、ファイザー社が21年に3兆円も黒字化すると話したが、この根拠も不明だ。同社は5月4日、第1四半期の業績を発表し、21年のワクチン売り上げ見通しが2.8兆円になるとは報じられている。「10年間ずっと赤字」が何を指すのかもはっきりしない。ファイザー日本法人の広報は17日、「どの資料を見てコメントしたのか分かりませんので、回答は差し控えさせて下さい」と取材に答えた。
GACKTさんの事務所グラブエンターテイメントの担当者は同日、陰謀論と関係があるのか、コロナの「闇」が何を指すのかなどについて、「本人でないので分からないです。本人がコメントすることは現状ではありません」と取材に話した。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)