「カレーの調理音」でライブ演奏 謎の前衛アーティスト「ノイズカレー」の正体とは

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   薄暗いライブハウスに響き渡る、断末魔の叫びのような音。この音を生み出しているのは、ギターでもベースでも、キーボードでもない。

   カレーだ。

   カレーの調理音で音楽を奏でているのは、ノイズミュージック・アーティストの「ノイズカレー」。調理と音楽を融合した独創的なパフォーマンスで、東京のライブシーンでひそかに注目を集めている存在だ。

   J-CASTニュースが、謎多き前衛アーティストの正体に迫った。

  • パフォーマンスをするノイズカレー(2016年、ライブハウス「WildSideTokyo」提供)
    パフォーマンスをするノイズカレー(2016年、ライブハウス「WildSideTokyo」提供)
  • パフォーマンスをするノイズカレー(2016年、ライブハウス「WildSideTokyo」提供)

ネット上に数々の演奏動画

   ノイズミュージックとは、生活上の雑音や自然音など、本来ならば音楽的要素が見出されない音を用いて、音楽を作り出すジャンルだ。

   世の中のノイズ・ミュージシャンがそれぞれの解釈で「ノイズ」を奏でる中、ノイズカレーは「カレーの調理音」に音楽性を見出した。ステージ上で野菜を切ったり、鍋で炒めたり...ノイズカレーのパフォーマンスでは、そうした音をマイクが拾い、エフェクターを通じて様々な音に変換。叫び声やBGMとともに、演奏を構成する。

   ネット上には、ノイズカレーの演奏動画の数々がアップロードされている。YouTubeに投稿された過去のライブ動画では、穏やかな調理風景が一転、轟音と発狂が入り混じるカオス空間に変貌する、圧巻のパフォーマンスを見ることができる。

   ツイッター上では、披露宴の余興だろうか、タキシードと白いドレスに身を包んだ新郎新婦の前でパフォーマンスをしている動画も確認できる。

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