保護されたゴマフアザラシはどうなる? 水族館が明かす「厳しい現実」と発見者の思い

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ゴマちゃんの今後は?

   ゴマちゃんは、今後どうなるのだろうか。おたる水族館の担当者は回復の見込みは高くないと漏らす。

「保護されたアザラシはだいたい非常に衰弱しております。保護時点で深刻なダメージを負っているので、回復の見込みは高くありません」

   また仮に生存できたとしても行き場は決まっていない。

「鳥獣保護法により許可なくアザラシを飼育することはできません。飼育を続ける際には自治体に申請する必要があります。しかしゴマフアザラシは大人になると体重は150キロを超え、飼育は非常に大変です。多額の食費がかかります。もし寿命を全うすれば、食費だけで500万円を超えるでしょう。かわいい動物ではありますが、現実は厳しいものがあります。
また一度、人のもとに置かれたゴマフアザラシが自然界に戻るのも困難を極めます。自分で餌をとれるようにしなければいけません。また海に返す時期については、漁に影響がでないように配慮する必要もあります」

   ゴマちゃんを発見したFishing moodさんは、おたる水族館でゴマちゃんに会いたいという。YouTube上にゴマちゃん発見時の動画を投稿し、それで得た広告収入を水族館に寄付するとしている。

「寄付について、ゴマちゃんの今後の餌代、また治療費などに微力ながら協力できればと思いまして。簡単に言えばゴマちゃんが稼いだ広告収入をゴマちゃんの為に使いたいだけです」
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