阪神熊谷「神走塁」で逆転勝ちも... 微妙な接触プレーに虎党モヤモヤ「ケガなくてよかった」

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   プロ野球の阪神は2021年5月13日、甲子園球場で中日と対戦し2-1で接戦を制した。

   阪神は2回に中日・木下拓哉(29)のソロ本塁打で先制を許すも7回2死から同点に追いついた。8回にはサンズ(33)がレフトスタンドに叩き込み勝ち越し。最後は守護神スアレス(30)がきっちり3人で締めくくった。チームはこれで貯金を「15」とし、2位巨人とのゲーム差は3.5となった。

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「神走塁」熊谷は今季盗塁成功率100%

   1点ビハインドの7回、2死から阪神が粘りを見せた。

   代打・原口文仁(29)が好投を続けていた中日先発ロドリゲス(24)から四球を選び出塁。ここで阪神ベンチは熊谷敬宥(25)を代走に起用した。ロドリゲスは熊谷の足を警戒し2度けん制を入れたが、直後の初球に熊谷は見事に盗塁を決め2死2塁とチャンスを広げ、同点の機会を演出した。

   このチャンスに近本光司(26)がセンター前にタイムリーを放ち熊谷がホームに生還。6回までロドリゲスに無得点に抑えられていたが、熊谷の足を突破口に同点に追いついた。今季5度盗塁をしかけ全て成功させている「神走塁」に虎党は熱狂するも、その一方でインターネット上では「ケガがなくてよかった」と安堵の声も上がった。

   熊谷が盗塁した際、ベースカバーに入った中日の遊撃手・京田陽太(27)が一塁よりに体を構えたためベース手前で熊谷と接触。幸い熊谷に負傷はなかったようだが、虎党がヒヤリとさせられた場面だった。

7回攻防が両チームの明暗分ける

   7回2死から同点に追いつき逆転勝利へのムードが一気に高まった8回、またも2死からサンズがレフトスタンドにソロをたたきこんだ。中日3番手・又吉克樹(30)の2球目のシュートをとらえ、値千金の勝ち越し弾。頼れる主砲の一発が試合を決めた。

   この日は7回の攻防が明暗を分けた。中日は1点リードで迎えた7回、連続安打で無死1、2塁とし追加点の絶好の機会を得た。だが、この日本塁打を放っている木下がライトフライ、続く阿部寿樹(31)、根尾昂(21)が凡退。阪神を突き放すチャンスを逃した中日は、その裏にワンチャンスで阪神に同点に追いつかれた。

   貯金を今季最多の「15」とし首位を快走する阪神。14日からは敵地・東京ドームに乗り込み2位巨人との3連戦を控える。今月末に開幕するセ・パ交流戦を前にここで一気に巨人を突き放せるか。14日は阪神が青柳晃洋(27)、巨人は畠世周(26)が先発のマウンドに上がる。

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