ため池はどのようにして人の命を奪うのか――。その危険性を、水難救助隊員の実演によって検証した動画が公開され、一時YouTubeの「急上昇ランキング」で1位を獲得するなど大きな話題を呼んでいる。
ため池に関する計5本の動画が公開
2021年5月9日、香川県丸亀市のため池、通称「原池(はらいけ)」で小学1年生の男児と33歳の父親が死亡しているのが発見された。各紙の報道によれば、2人は家族に「釣りに行く」と伝えて出かけていたことから、警察は池に転落したとみて詳しく調べているという。
この事故を受けて翌10日、一般社団法人水難学会会長の斎藤秀俊さんによる「ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか」と題した記事が「Yahoo!ニュース個人」寄稿され、この記事内に計5本のため池に関する動画が展開された。
特に反響が大きかったのは、「動画1 ため池に落ちる様子 Accidental immersion in the pond」と題した動画で、再生回数は5月13日昼現在で約156万回に達している。
内容は、ため池の危険性を考証する目的で、現役の水難救助隊員が斜面を登り降りするというもの。救助隊員がためしに少しだけ水面に足を浸してみると、コケや泥に足を取られて転倒し、瞬く間に池の中へと引きずり込まれていた。