「峠の釜めし」で知られる駅弁製造の荻野屋(群馬県安中市)は2021年5月13日、ドライブイン「おぎのや長野店」(長野市)を8月31日をもって閉店すると発表した。
「旅の途中で何度もお世話になった場所」
「峠の釜めし」は、益子焼の土釜に入れられた炊き込みご飯の上に、鶏肉やごぼう、椎茸などの具がのった安中市名物の駅弁だ。本物の土釜を容器として使っており、そのインパクトの強さからお土産として購入する人も多い。
長野店は1997年、上信越自動車道長野インター近くにオープン。「峠の釜めし」を中心として信州名物の「おやき」、信州そばなど、長野県名物各種を取り揃えたドライブインとして人気を集めた。ドライブインには大型バスを停めることができる駐車場を完備し、かつては冬場のスキー客を中心にツアーで立ち寄る客も多かったという。
なお、横川本店(群馬県)や諏訪店(長野県)といった既存店舗はすべて今後も営業を続けていく。
長野店には旅行で訪れたという人も多いようで、ツイッターでは閉店を惜しむ声が相次いでいる。
「荻野屋のドライブインまで閉店してとは...思い出の場所がどんどんなくなってく」
「旅の途中で何度もお世話になった場所。悲しい」
「長野ICの至近にあり、長野観光の帰り道に立ち寄って土産を買ったり食事するには良い立地だったんですが...」
また、コロナ禍にあえぐ観光業界の厳しさに言及するコメントも目立つ。
「峠の釜めしに限らず、コロナ禍で観光産業は大変 今は行けないが、またそっち方面に行ったら、美味しい峠の釜めしを食べたい」
「観光できるようになった頃には観光インフラ壊滅か...」
「コロナで歴史のある飲食店や店舗がどんどん消えていくの止められないもんかね」