DeNA の「怠慢走塁」問題、桑原のみが問題なのか 「再発防止」に必要な要素

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   プロ野球のDeNAは2021年5月12日、横浜スタジアムで巨人と対戦し9回5-5で引き分けた。

   試合は2点リードの9回にDeNA守護神・三嶋一輝(31)が巨人の主砲・岡本和真(24)に2ランを浴び同点に追いつかれた。その裏の攻撃では桑原将志(27)が「怠慢走塁」でチャンスを広げられず得点機会を逃した。チームは今季巨人戦でいまだ白星がなく5敗3分けとなった。

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2塁まで進んでいればその後の展開も...

   同点で迎えた9回、リーグ最下位に沈むチームを象徴するようなプレーが出た。

   2死ランナーなしの場面で桑原が打席に入った。4球目のスライダーを打ち上げ、打球は1塁後方へと高々と上がった。これを巨人の1塁手・中島宏之(38)と2塁手・若林晃弘(27)がお見合いする形で捕球できず。1塁ライン際で両者の間に落ちた打球はそのままファウルグランドまで転がっていった。

   桑原は打ち取られたと判断したのか、1塁への全力疾走を怠った。打球の上がり具合からして全力で走っていれば2塁を陥れることも可能だったが、結果、桑原は1塁止まりとなった。仮に2塁まで進んでいれば一打サヨナラのチャンスだった。

   桑原のプレーは、結果的にマウンド上の巨人・中川皓太(27)を「アシスト」してしまった。ランナーが1塁と2塁とでは中川にかかるプレッシャーは大きく変わってくる。中川は気持ちを切らすことなく続く神里和毅(27)に粘られながらも空振り三振に打ち取りゲームセット。DeNAにとって悔やまれるドローとなった。

ムードメーカーでもあるガッツマン桑原だが...

   積極果敢なプレーを身上とし、チームのムードメーカーでもあるガッツマン桑原の「怠慢走塁」。インターネット上では、DeNAファンから桑原のプレーに対して批判的な声が上がるとともに、今後同様のプレーがないよう、監督やコーチ陣、中心選手によるチーム全体での意識づけを望む声も少なくない。

   チームは5月に入ってから5勝4敗1分けと勝ち越すも、いまだ巨人戦での勝ち星はない。9回2死から勝利への執念を見せ同点2ランが飛び出した巨人。対照的に9回2死で試合を諦めたかのようなプレーが出たDeNA。試合にかける選手個々の「意識の差」が最後に明暗を分けた。

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