米有力紙はバッハ会長を「ぼったくり男爵」と揶揄
国内では五輪開催反対へのデモや署名活動などが行われ、海外では米国有力紙ワシントン・ポストが国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長を痛烈に批判。5月5日付けの論評記事でバッハ会長を「ぼったくり男爵」と称し、金銭目的のために五輪開催を強要していると指摘した。
また、五輪開催問題はアスリート個人にも影響を及ぼしている。五輪代表に内定している競泳の池江璃花子(20)=ルネサンス=に対してSNS上で五輪出場辞退を求めるコメントが寄せられ、池江は5月7日に自身のツイッターを更新し、苦しい胸の内を明かしている。
五輪開催への逆風が吹き荒れるなか、今月中旬に予定されていたIOCバッハ会長の来日が見送られた。緊急事態宣言が5月31日まで延長されたことを受けての決断で、6月の来日で再調整が進められているという。7月23日に開会式を予定する東京五輪。今後の展開が注目される。