「本質から外れている」「何を伝えたかったのか」 丸川五輪相「絆を取り戻す」発言に、大会関係者困惑

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   東京五輪開催へ逆風が強まるなか、丸川珠代五輪相の「絆」発言が波紋を広げている。

   スポーツ紙などの報道によると、丸川五輪相は2021年5月11日に行われた閣議後の定例会見で、五輪開催の意義について問われ「コロナ禍で分断された人々の間に絆を取り戻す大きな意義がある」と述べた。東京五輪の中心的立場にいる丸川五輪相の「絆」発言に大会関係者から困惑の声が上がっている。

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「絆を取り戻す」がトレンド上位に

   大会関係者のひとりは「丸川大臣の発言は非常に残念だ。オリンピック開催に向けて危機的状況にあるにもかかわらず、大臣の発言は的を射ておらず本質から外れているように思えた。いったい何を伝えたかったのか。こちらには全く伝わってこなかった」と率直に語った。

   丸川大臣の発言はSNS上でも大きな注目を集め、11日午後に「絆を取り戻す」がツイッターのトレンド上位に登場。丸川大臣の抽象的な発言に対しては厳しい意見が多くみられ、主張した五輪開催の「意義」はあまり響かなかったようだ。

   現状、医療ボランティアをはじめとし、選手へのワクチン接種や観客の有無など解決すべき問題が山積している。五輪本番を約2カ月後に控え、大会幹部は多くの決断を迫られる中、国内外で五輪開催への逆風が強まっている。

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