尾身茂会長が「抗原検査の拡大」提言した理由 調査で分かった軽症者の「驚くべき」実態とは

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ウイルス量が多くて感染させやすい人を「我々は見付けたい」

   尾身氏の西村大臣会見での発言は、「軽い症状がある人の7%から10%の人が(中略)外に出ている」という首相会見での発言のニュアンスとは異なるが、西村大臣会見での発言の方が資料付きで説明している分、正確性が高いとみられる。

   尾身氏は首相会見で、抗原検査の拡大が必要な理由を

「病院に行くほどではない軽症状者を検査し、感染が確認されれば、その周辺に無症状者がいっぱいいる」

と説明。西村大臣の会見では、さらに踏み込んで

「ウイルス量が多くて他の人に二次感染を起こしやすいような人がいる。我々専門的にはCt値(ウイルス検出のために必要な増幅反応の回数。値が低いほど感染力が強い)が低いという。(中略)ここの人を我々は見付けたい」

と話した。次のようにも話し、PCR検査よりも安価で素早く結果が得られる抗原検査を優先的に拡大すべきだとした。

「PCRが陽性でもウイルス量が非常に小さい人は、あまり他の人に感染させない」
「抗原検査は、ウイルス量の多い人に対する感度はPCRとほとんど変わらない」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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