「クレベリン」バブル崩壊、大幸薬品が赤字転落 打開策はペット用?

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犬猫用クレベリンの製造販売承認を得る

   クレベリンをめぐっては、消費者庁が2014年3月、二酸化塩素を発生させるグッズを部屋に置いたり首にかけたりするだけで「空間を除菌できる」とうたった宣伝には根拠がなく、景品表示法違反(優良誤認など)に当たるとして、大幸薬品など17社に再発防止などを求める措置命令を出していた。

   コロナ禍でも、クレベリンの有効性に疑問を呈する報道が散見され、商品サイトでは「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するデータは現在取得中です。尚、日用雑貨品のため、特定ウイルス・菌、疾病等に対する効果・予防等を謳うことはできません」と説明している。

   大幸薬品は今回の決算資料で、今後の除菌関連市場の需要は不透明だとし、新型コロナウイルスに対する二酸化塩素(クレベリンの含有成分)の効果の裏付けや、新製品・新規チャネルへ注力する方針を示した。

   5月6日には、ペット向け商品「薬用クレベリンクリーナー犬猫用」が製造販売承認を得たと発表した。二酸化塩素ガス溶存液を使用した動物用医薬部外品で、犬猫の耳内や足の殺菌消臭を目的とする。発売日は未定。

   同社広報部によれば、これから商品化について検討していく。「動物医薬部外品の市場規模は(ペットの市場ピラミッドの)頂点でそこまで大きくはないですが、そこから下も狙っていければと考えています。そこを取ることで、クレベリンの信頼性も上がりますし、将来的には人向けの医薬品を目指しているので、そのステップとしていければと思っています」

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