井上尚弥のKO防衛は「必然」か 世界ランク1位相手でも見つからない不安要素

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ダスマリナスにようやく訪れた権利行使の時

   ダスマリナスの過去の対戦相手をみてみると、世界的な選手はほとんど見当たらず、18年9月に対戦したマニョ・プランジ(ガーナ)が実力的に最上位の選手となる。プランジは現在WBAバンタム級2位にランクされ、18年当時は17戦無敗で、ダスマリナスはプランジを相手に引き分けている。

   そして翌19年3月に同国人であるケニー・デメシリョ(フィリピン)とIBFバンタム級挑戦者決定戦を行い、判定勝利を収めた。ダスマリナスはこの試合で井上への指名挑戦権を獲得し、以来、井上への挑戦機会を待ち続けていた。新型コロナウイルスの影響もあり、試合期間が空いたものの、ようやくダスマリナスに「権利」を行使する時がやってきた。

   サウスポースタイルのダスマリナスは、左のパンチに威力を秘める選手だ。左の使い方がうまく、ボディーやアッパーなどを打ち分け、中間距離からパンチを放ってくる。左に関していえば荒さもあり、大振りのフックになるケースもみられる。また、ガードは決して良い方ではなく、井上の強打がヒットする確率は高いだろう。

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