J-CASTニュースは2021年5月3日、好きな・嫌いなワイドショーMCを聞いた読者投票の結果を伝える記事を配信した。
その投票結果の中で注目を集めたのが、テレビ朝日の斎藤ちはるアナウンサー(24)の順位だ。「嫌いな司会者」部門で、トップの坂上忍さんに次ぐ2位にランクインしたことに、驚きの声が多数上がったのだ。
なぜ斎藤アナに「嫌い」の票が集まったのか。J-CASTニュース編集部ではその理由を考察してみた。
坂上忍、斎藤ちはる、宮根誠司...
今回の投票はJ-CASTニュースのサイト上で、2021年4月13日から投票作成サービス「トイダス」を用いて行い、4月30日9時時点の状況を集計。「好きな司会者」「嫌いな司会者」、それぞれ6781票、6357票が集まった。
「嫌い」部門で2位だった斎藤アナは、「好きな司会者」部門では10位にランクイン。その差のつきぶりから、「嫌い」のイメージが大きく先行していることが判明した。なお、「嫌い」部門のトップ3は、坂上さん・斎藤アナ・宮根誠司さんという順だった。
こうした斎藤さんの結果について、まず、今回の記事に絡めて斎藤アナについて上がっている声を見ると
「斎藤ちはるアナ何でそんなに嫌われてるん?」
といった声が多く、むしろ、嫌われる要素などそれほど存在しないのではないかとの思いを抱いてしまうほどだ。同様の声は他にもあり、
「嫌いなMCの2位に斎藤ちはるアナが入ってるのが意外なんだけど。そんなに、色々発言するわけでもないし穏やかな感じでそんなに嫌われる存在には感じないけどな~」
と、その印象が実に穏当なものであるとしつつ、やはり、「嫌い」の2位にランクインするのが意外であると驚く声もあるほどなのだ。
確かに、斎藤アナといえば、今回のランキングにおいて「査定の対象」となった「モーニングショー」の番組冒頭から出演し、掴みの部分である動物の紹介コーナーから番組終了に至るまで笑顔を絶やさず司会を務めているのが常であり、怒りの感情を見せることなどほとんどないのは視聴者の皆さんもご存じの通りだ。
であればますます、斎藤アナが嫌われる理由は見当たらなくなってしまう。
番組の構成が斎藤アナに悪影響?
そう考えてみると、斎藤アナが嫌われている理由は、まさしく、モーニングショーという番組が持つパワーと、その番組構造にあるのではないかという気もしてくる。
まず同番組では通常、斎藤アナは冒頭の動物の紹介コーナーを務め上げた後、流行りのスマホアプリについての情報など序盤の軽めの特集を担当している。この軽めの特集が曲者に思えるのだ。
同特集では、羽鳥慎一アナウンサー(50)ではなく、主に斎藤さんがその進行を担当しているが、これに対し、玉川徹さん(58)をはじめとする強力な、いや「強烈な」パネリストが忌憚のないトークを次々と展開する。
結果、スタジオ内が紛糾する事態に発展することもあるなど、その強烈さが時に視聴者から不評を買うこともある「濃い」コーナーだ。
そして、このコーナーが終わると長時間のVTRがメインとなる重めの特集(新型コロナウイルスについての情報など)が始まり、メインの進行は羽鳥アナにバトンタッチ。その後、パネリストの言いたい放題とも言える状況が幾分か改善する......という展開が、「モーニングショー」の基本構造と言えるからだ。
羽鳥アナとの「経験の差」も影響?
このように、斎藤アナは、モーニングショーのパネリストたちが交わす忌憚の「なさすぎる」トーク、その象徴ともいえるような番組序盤のコーナーを担当。結果として、モーニングショーという番組の持つイメージが斎藤アナにも吸着し、今回の投票で「嫌い」の票が集まった、といった構造があるのではないだろうか。
一緒に出演している羽鳥アナはすでにベテラン司会者であり、その「魔の構造」から脱することが出来る一方、入社3年目の斎藤アナにはパネリストたちの濃い印象が「移り香」してしまい、その結果、斎藤アナに「嫌い」の票が集まってしまったという可能性はあながち否定できないように思える。