東京五輪、「専門人材」不足か プロマネ、エンジニア、デザイナー...職員の求人相次ぐ

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   東京五輪・パラリンピック組織委員会の職員採用をめぐり、SNS上で不安の声が寄せられている。

   2021年4月中旬から、セキュリティエンジニアやデザイナーなどの募集を始めたことに、「もう間に合わないのでは」との意見が相次いでいる。なぜこのタイミングなのか、組織委員会に聞いた。

  • 東京2020プレビュー 都内で5者協議(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
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「間違いなく財産となる」

   求人は、転職サイト「リクナビNEXT」に掲載された。掲載期間は4月中旬~5月中旬となっている。

   2021年5月6日時点で以下の6職種を募集している。

(1)「プロジェクトマネジメント・拠点部門担当者(事務・調整)」
(2)「会場・大会本部内エンジニア(PM・PL/係長)」
(3)「セキュリティエンジニア/データ解析(主事または係長)」
(4)「大会公式Webサイト運営・コンテンツ企画(主事)」
(5)「大会本部内業務アプリ開発・会場エンジニア(PM・PL/係長)」
(6)「デザイン課デザインチーム(制作進行管理/主事)」

   いずれも契約社員で、平日5日(祝日除く)の勤務。実働時間 7時間45分のシフト制で、7月以降は24時間交替制になる場合があるという。

   月給は23万5800円~34万7900円。3か月の試用期間があり、本採用後も労働条件は同じだ。応募ページの「待遇・福利厚生」の欄には、「健康・厚生年金なし 6か月以下の有期雇用契約」とある。

   どのポジションも専門性が求められる。(2)の「会場・大会本部内エンジニア」は部下や外部スタッフ、ボランティアの管理能力が期待され、業務は競技会場運営、競技会場での医師のサポート、経費処理・勤怠処理など多岐にわたる。(5)の「大会本部内業務アプリ開発・会場エンジニア」は新型コロナウイルス対策のための各種システムの企画・設計・導入が主業務で、IT関連の知識はもちろん、日常会話レベルの英語力も求められる。

   大会組織委員会は求人ページで「東京2020大会の成功という一大プロジェクトに挑む。この仕事で得た経験は、間違いなく財産となるはずだ」などとやりがいを強調している。

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