バスケ八村塁・阿蓮兄弟に「人種差別DM」 本人公開で「これは悲しい」「いつになったら無くなるんだ」

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日本プロスポーツでも「人種差別」訴える動き

   米プロスポーツ界では、20年5月に米ミネソタ州で黒人男性が白人の警察官に殺害された事件を契機に、NBA、NFL(アメリカンフットボール)、MLB(野球)などで人種差別に反対する抗議活動が行われた。アメリカを中心にプレーするプロテニスの大坂なおみ選手も、20年8月に米ウィスコンシン州で黒人男性が銃撃された事件に抗議し、当時出場予定だった試合をボイコットしている。

   日本のプロスポーツ界でプレーするアスリートも、自身の経験を元に人種差別問題を訴えている。

   ナイジェリア人の父を持つプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスのオコエ瑠偉選手は、20年6月にツイッターで、日本で受けてきた人種差別の経験を伝えた。保育園の頃には、周りの園児が肌色のクレヨンで親の似顔絵を描く中、涙ながら茶色のクレヨンで親の顔を描いたところ、周囲から笑われたという。

   オコエ選手は「この時は毎日が辛すぎた。家のベランダから外を眺めながら、ここから飛び降りて生まれ変わって、普通の日本人になれるかなとか、考えてた」と当時を振り返る。その後も数々の差別を受けたと明かし、「こういう経験があるからこそ、悔いないように生きようと思う」「唯一心の痛みを分かち合えたのは、妹の桃仁花だった」と語った。

   バスケットボール女子Wリーグ・富士通レッドウェーブ所属のオコエ桃仁花(モニカ)選手は、兄のツイートに「これを読んだ時涙が止まらなかった 私と兄で毎日涙目になりながら支えあってた日々。私は兄がいなかったら内気な女の子でバスケもやってなかったな〜」と反応した。

   桃仁花選手は2021年4月30日、ウェブメディア「リアルスポーツ」の記事で、当時兄とともに人種差別に関するツイートを発信した理由について「自分たちが批判されるより、同じ境遇にいる子どもたちを助けたい気持ちが大きかった」と語っている。

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