「目立たせたいだけで、たけのこの里派を貶めるつもりはない」
長く続くネット論争だけに、発売元の明治も、過去に「どちらが美味しいか」を巡って総選挙までしている。その度にデッドヒートを繰り広げ、両陣営とも一進一退を続けたが、同社が2020年9月に行った国民大調査では、全国47都道府県のうち、福島県を除いて「たけのこ愛」の量が「きのこ愛」の量を上回った。
ロピア吹上店のお菓子売り場を担当する男性店員は5月4日、J-CASTニュースの取材に対し、このポップを掲げた理由を次のように説明した。
「一言で言えば、目立たせたいということです。肉や魚でしたら、きれいに見せるために腕が要りますが、こちらはポップなどで差別化するしかできません。そこで、4、5日前に、数多くのお客様に見てもらえるように出しました。ネットで話題になったことは、部下から聞いて知りましたね」
ヤフー・リアルタイム検索のトレンドで、同日昼過ぎに一時トップ10入りしており、トレンド入りしたことを伝えると、「そうなんですか。目に留まって、すごくうれしいですね」と話した。
ネット論争は意識したというが、このようにも説明した。
「論争をあおるためではなく、たけのこの里派を貶めるような意図もないです。下の段に箱を積んだのは事実ですが、たまたまそんな並び方になっただけです。たけのこの里の方が1.5倍は売れますので、入荷が多くて量の違いで下の段にも積みました。深い意味があって、やっているわけではありません」
ツイートを見て来店する客もおり、現在は、きのこの山の方が売れているそうだ。
「たけのこの里派の方が多いようですが、きのこの山が不遇なのが気になっていました。僕自身は、きのこの山が大好きで、おいしいと思っています。チョコと下の棒を分けて食べるのが好きですね」
なお、両商品とも、同じ129円(税抜)で、価格に差は付けていないとしている。
写真を投稿した前出のゆーすけさんは4日、取材に対し「私のツイートには店舗や売場担当の方にクレームを入れたいという意図はなく、面白い売場があること、楽しい売場担当の方がいらっしゃることを発信したかった。店舗や売場担当の方にクレームや悪意のあるいたずらなどはせず、節度をもっていじりましょう」とコメントした。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)