ゲーマーとしても知られる俳優の本田翼さん(28)が、日本テレビ系情報番組「スッキリ」に出演し、ゲームにハマっている子供がいる親に向けて「どうしても言いたいことがある」と明かした。
その持論がゲーマーの心をつかむ内容だったとして、ツイッター上などで感嘆の声が上がっている。
「お子さんがいる親に、どうしても言いたいことがある」
「人生で大切なことを教えてくれた友です」。本田さんは、2021年5月4日放送のスッキリでこうゲームを語ったほどの熱烈なファンだ。
番組によると、7歳のころに兄の影響で「ドラゴンクエスト」にハマった。撮影の合間にこっそりプレイしたり、オフの日に食事を忘れて没頭したりすることもあるとか。熱を入れる余り、本田さんの製作総指揮で、スマホ用ゲームアプリをプロデュースしたほどだ。
この日の番組では、本田さんは、「語ってMY LIFE」のコーナーに登場した。「すばらしきゲームの世界」とうたって、ゴールデンウィーク(GW)中に家でも楽しめるオススメの「神ゲーム」を紹介した。
例えば、少年が大鷲との絆を深めながら冒険するアドベンチャーゲーム「人喰いの大鷲トリコ」について、本田さんは、3日間徹夜で夢中になり、衝撃のラストシーンに号泣したと明かす。このゲームは、「ワンちゃんを飼ったことのある人なら、絶対に泣いてしまう」と力を込めた。
そんな中、バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」についてひとしきり熱弁し終えた後だった。本田さんは、「ゲームにハマっているお子さんがいる親に、どうしても言いたいことがある」として、次のように語り始めた。
「最近のゲームは試合で区切るので、『あと1試合だけよ』と言って」
「これよく聞くことなんですけど、ずっとゲームをしているお子さんを見ると、『ゲームは、あと何分よ』って区切りたくなる方多いと思うんですよ。『あと、じゃあ30分ね』『あと10分だけよ』って言う方多いんですけど、止めてあげてほしい」
番組司会の加藤浩次さん(52)が「なんで?」と口を挟むと、本田さんは、こう続けた。
「もう、最近のゲームは時間じゃないんです。試合で区切るんです。だから、親御さんに言いたいのは、『あと1試合だけよ』と言ってほしい」
すると、出演者がびっくりして笑い、加藤さんは、「えっ、1試合って言ったら止める?」と聞き返した。これに対し、本田さんは、「止める」と断言した。
「こういうバトルロイヤルゲームというのは、その試合が終わらないと止められないんです。だから、30分で試合を終えられるかって言ったら、終えられないこともある。うまくいっていると、もうあと1人倒せば優勝できる、っていうときに、お母さんからプチッとかやられたら、もう子供は、お母さん嫌いになっちゃいますね」
加藤さんが「『ご飯でおいで』っていうときは、何て言えばいいの?」と尋ねると、本田さんは、次のように秘訣を明かした。
「その30分ぐらい前に、『あと1試合よ』って、手前で言ってあげて下さい。そしたら、子供も喜んでご飯を食べに来てくれると思います」
ツイッター上などでは、時間制が向いているゲームもあるとの指摘もあったが、共感する声の方が多い。「バトロワ系のゲームやってるから分かる」「この意見はすばらしい」「本田翼さんはゲーマーの味方です」といった書き込みのほか、「ええお母さんなるで」と指摘する向きもあった。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)