もう時代遅れ?一塁へのヘッドスライディング 高まる負傷リスク...学生野球では「禁止令」も

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   一塁へのヘッドスライディングをめぐる判定が、大きな反響を呼んだプロ野球の試合があった。

   2021年4月25日の巨人―広島戦(東京ドーム)。2-8の劣勢から8回に巨人打線が打者一巡の猛攻で一挙6点を奪って同点に。さらに2死三塁と勝ち越しの好機で松原聖弥の叩きつけたゴロの打球は遊撃へ飛んだ。

   松原は快足を飛ばし、一塁ベースにヘッドスライディングを敢行したが塁審の判定はアウト。原監督はリクエストを球審に求めたが、判定は変わらず、巨人の攻撃は同点どまり。チームは続く9回表に勝ち越しを許し、8-9のスコアで敗れた。

  • プロ野球からこの光景が消える?(画像はイメージ)
    プロ野球からこの光景が消える?(画像はイメージ)
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「駆け抜けたらセーフだったと思います」

「松原は責められませんが、そのまま一塁ベースを駆け抜けたらセーフだったと思います」実は昭和のプロ野球選手を見ると、ヘッドスライディングはほとんど見られませんでした。高校野球はチームのモチベーションを上げる側面でやっていましたけどね。

プロでも多く見られるようになったのは平成に入った30年ほど前からですかね。ただ、イチローはやっていませんでした。ケガのリスクもあるし駆け抜けた方が速い。今はリクエストで映像を見て審判も確認するのでメリットが少ないと思います」(スポーツ紙デスク)

   ヘッドスライディングでベースを指に強打するなどしてケガするケースは後を絶たない。巨人・吉川尚輝は18年8月1日のDeNA戦(横浜)で一塁にヘッドスライディングした際に左手を負傷して途中交代。試合中に病院に向かい、「左手骨折」と診断されて戦線離脱した。

   吉川は2年後の20年7月30日のDeNA戦(東京ドーム)でも0-0の6回2死三塁で一塁にヘッドスライディングを再び敢行。内野安打をもぎとり、「魂のヘッドスライディング」と称賛された。

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