過去にも炎上騒動
幡野氏をめぐっては、20年10月のコラムでも、ドメスティックバイオレンス(DV)やモラルハラスメントに悩む女性に対して「大袈裟」「ウソ」などと言い立てて物議をかもした。
騒動を受けてcakes編集部は当時「事前に記事を確認できる立場にあったわたしたち編集部が、DV問題への認識不足や当事者への配慮不足によって、問題点への指摘や修正をせずにそのまま記事を公開したことにあります」との見解を示し、「メディアを運営する立場として恥ずべきことだったと認識して、反省しております」と謝罪した。
編集方針を見直すため、連載を担当していた大熊信氏は編集長から外れ、代わりに榎本紗智氏が就任した。記事のチェック体制の見直し、DVやハラスメントに関する社内勉強会の実施、倫理委員会準備室の立ち上げなど、再発防止策を講じるとしていた。
今回の騒動は、こうした経緯ののちに起きた。
幡野氏は4月28日、ツイッターで「記事を削除してこのまま何もいわないのか?という意見がありますが、いま準備中です」と何らかの見解を伝える意向を示した。
沈黙を続けていたcakes編集部も29日、「幡野広志さんの記事について、多くのご意見をいただいています。現在、幡野さんや専門家の方々と対話を続けており、方針が決まり次第お知らせいたします」とツイートしている。