14歳相談への回答が「炎上」 幡野広志氏コラム削除騒動、cakesがコメント「方針が決まり次第お知らせ」

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   コンテンツ有料配信サイト「cakes(ケイクス)」に掲載したコラムをめぐり批判が集まっている騒動で、cakes編集部は2021年4月30日、「現在、(筆者の)幡野さんや専門家の方々と対話を続けており、方針が決まり次第お知らせいたします」とのコメントを出した。

   コラムでは、14歳の友人が、交際相手と避妊をせずに性行為をしていたり、ネグレクト(育児放棄)の被害を受けていたりするとの相談に対し、「友達自身が気づいて成長していかないといけない」などと自己責任論を説いていた。

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避妊をしない彼氏、「リスクが大きすぎる」と相談するも...

   問題のコラムは、写真家・幡野広志氏の連載の4月26日配信回だ。読者から募った相談に答える形式で、連載は20年2月に書籍化もされた。

   タイトルは「友達に恵まれることは、とても幸せなこと」。相談者は中学3年の女性(14)だった。

   女性の幼なじみで同い年の友人は、19歳の社会人と交際しているという。2人が避妊をせずに性行為をしていると知り、「リスクが大きすぎるのではないかなと思います」と悩み事を打ち明ける。

   また、友人の母親は家事・育児をほとんどせず、過去には友人に暴力をふるっていた。女性は「複雑な家庭で苦労して育ってきた幼馴染には幸せになって欲しいので、この状況をどうにかしたいのですが、幡野さんならどうしますか?やっぱり何も口出ししない方がいいのでしょうか」と藁(わら)にもすがる思いで幡野氏を頼った。

   幡野氏は「こんにちは。14歳ですかー、若いなぁ。こんにちはの後ろに『!』をつけちゃうところが若さですね」とくだけた筆致で回答を始め、「キミのお友達からの相談だったらぼくは反対しない。『そりゃあ、そうだよね』って言っちゃうとおもいます」と交際を肯定した。

   その理由を「キミは男に逃げてるって感じているかもしれないけど、お友達は彼氏に避難しているっておもっているかもよ。優しくしてくれる場所があるなら、誰だって逃げたくなるよ。渡り鳥だって暖かい場所に移動するんだよ」と説明する。

   相談者の女性には、

「結局のところ、人の恋愛に口出しなんてできないんですよ。だって別に自分が付き合ってるわけじゃないからね。幼馴染だろうが親友だろうが一人の人間なので、友達を任せる相手をキミが決めることもできないんです」

とアドバイスし、

「だからぼくがキミの立場なら、友達には『そりゃあ、そうだよね』ぐらいのことしか言えない。14歳のキミには話を聞くことしかできないけど、それが最良だとおもう。キミの存在が、友達のしあわせに繋がっていくとおもうよ」

と静観をすすめた。

   事態の解決には友人自らの努力が必要で、

「実は親も先生も人生の責任をとってくれるわけじゃないんですよ。友達自身が気づいて成長していかないといけないの、それが自立っていうんです」

と「自己責任論」を強調した。

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