投手陣は踏ん張ってるのに...中日「4併殺」敗北に竜党イライラ 不満の矛先は与田監督「采配」にも

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   プロ野球の中日は2021年4月29日、バンテリンドームで阪神と対戦し2-6で敗れた。

   中日は先発・福谷浩司(30)が苦しみながら6回4失点でしのぐも打線が援護出来なかった。この日は4つの併殺を記録し拙攻続きで得点機会をことごとく潰した。阪神先発チェン・ウェイン(35)の前に6回まで犠牲フライの1点にとどまり、逆に9回には2点をダメ押しされ完敗。チームは今季初の同一カード3連勝を逃した。

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無死満塁もわずか1得点...

   この日最初の併殺は1点ビハインドの2回だった。先頭の高橋周平(27)がセンター前に運び無死1塁。続く阿部寿樹(31)が、阪神先発チェンのチェンジアップをひっかけてショートゴロ。まず1つ目のダブルプレーが成立した。

   続く3回、1死1塁の場面で京田陽太(27)の打球は1塁ゴロに。当たりは良かったもののこれをマルテ(29)が冷静に処理してダブルプレーが成立した。

   そして3点差を追いかける7回には、点差を詰める絶好の機会でまたもダブルプレーによってチャンスが消滅した。無死満塁で木下拓哉(29)がショートゴロ。この日3つ目のダブルプレーの間に1点を追加したが、続く根尾昂(21)が三振に打ち取られ、結局、この回は1得点にとどまった。

「22併殺」に打率、得点、本塁打もリーグワースト

   4点ビハインドの9回には、先頭ガーバー(28)がライト前ヒットで出塁し代走に滝野要(24)が起用され反撃ムードが高まった。だがそれもつかの間、続く主砲ビシエド(32)が、阪神スアレス(30)の初球を叩きショートゴロ。竜党のため息が聞こえてきそうなこの日4つ目のダブルプレーだった。

   拙攻続きでことごとくチャンスを広げることが出来なかった。この日の4併殺が加算され、今季中日の「22併殺」はリーグ最多。チーム打率、得点、本塁打数もリーグワーストで、77得点はリーグ最下位DeNAの96得点に19点も及ばず、深刻な得点力不足が続いている。

   ここまでは、リーグ2位のチーム防御率を誇る投手陣の踏ん張りがチームを支えているが、上位浮上には打撃陣の向上が必須だ。首位阪神に対して3連勝するチャンスを拙攻によって潰してしまい竜党のイライラは募るばかり。インターネット上では与田剛監督(55)に対して「采配向上」を求める竜党の声も上がっている。中日は30日から敵地・東京ドームに乗り込み巨人との2連戦を予定している。

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