「お客様や店舗従業員双方にとって『見やすく・区別しやすく・機能を分かりやすく』という視点で変更致しました」
昨年春にプライベートブランド(PB)の全面刷新を行ったローソンが、パッケージデザインの"修正"を進めている。
「おしゃれ」「わかりづらい」論争に
ローソンは2020年春、PB約700商品のパッケージを一新した。
文字・イラストのサイズを小さくするなどシンプルさが特徴で、デザインを担当した「nendo」(東京都港区)は「従来のパッケージにあったような大きな商品写真ではなく、優しい印象のフォントとともに中身や原材料などがそれとなくわかるような手描きのイラストをパターン状にあしらうことで、女性層でも手に取りやすい柔らかな表現を目指した」などと狙いを説明していた。
しかし、消費者からは「おしゃれ」「わかりづらい」と賛否両論を呼び、良くも悪くも大きな注目を集めた。
それから約1年後の21年4月23日、「内容の写真が大きくなってわかりやすくなってる!」とのツイートが話題となった。
添付された写真には、PBの穂先メンマの写真が2枚添付されている。1枚は商品イメージが中央に小さく描かれており、もう一枚はパッケージの半分以上を占有するサイズだ。
J-CASTニュース編集部でも確認すると、「フライドポテト」「うの花」「ポテトサラダ」「マカロニサラダ」「五目白和え」「ミートボール」などのPB商品が、ローソン公式サイトに掲載されている写真と比べ、商品のビジュアルが目立つパッケージに変更されていた。
順次切り替え中
ローソン広報部は27日、取材に対して変更の事実を認め、「20年度中に修正の方向性について決定し、順次切り替えを始めました。メーカー在庫や店頭商品の在庫などの兼ね合いもあり、完了は21年度後半になる予定です」と答えた。
同社によれば、パッケージを変更したPB商品の約8割(約530商品)をすでに修正し、対象は「豆腐や納豆などの日配品、惣菜、菓子、飲料、日用品など多岐にわたります」。
修正理由は「お客様や店舗従業員双方にとって『見やすく・区別しやすく・機能を分かりやすく』という視点で変更致しました」と説明する。
今回の対応にSNS上では「これを求めてた」「ちゃんと改善したのは素晴らしい」「麦茶とほうじ茶間違えて買ったもんな...」「これバイト中にお客さんによく言われてたから凄く良い改変だと思う」「結構イメージは変わりましたが、ローソンPBらしさがちゃんと残っているのが良い」とおおむね好意的な意見が寄せられている。